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義母「残さず食べて♡」甲殻類アレルギーの私にカニ→意を決して食べた結果…日本の伝統に救われた!?

結婚したばかりの私たち。やさしい夫と毎日楽しく、幸せに過ごしています。しかし、私には1つだけ悩みがあります。それは義母からの執拗な嫁いびり。甲殻類アレルギーの私に、義母はエビやカニを使った食事を用意したり、お土産をくれたり、嫌がらせをしてくるのです。

夫が怒っても、義母は「あら〜うっかり!」と悪びれる様子もなく……。

私は実家の家族が心配しないように、嫁いびりのことは黙っていました。しかし、わが家に祖父が遊びに来たとき、義母から嫌がらせでもらったエビのお煎餅を出したことでバレてしまいました。私が「お義母さんからお土産でもらったの」と言ってしまったことで、祖父は「(アレルギーのことを)知っているだろうに、わざとか?」と勘づかれてしまい、祖父は憤慨。

 

そんなとき、偶然にも義母から電話が入りました。遊びに来てとの強引な誘いに、困惑する私。義父が出張中に、義実家で義母と2人きりで食事だなんて……。

 

しかし、これは逆に絶好のチャンスかも!?
祖父と知恵を出し合い、計画を練った私。夫に計画を話すと賛同してくれて、私を送り出してくれました。

 

私への嫌がらせで頭がいっぱいの義母

そして迎えた決戦の日。
私が義実家に着くと、ちょうど義母が注文した商品が届いたタイミングでした。私のために、奮発してカニを購入してくれたそう。「アレルギーなんて気持ちの問題! 食わずぎらいで逃げていたらダメ!」と言う義母。

 

「あなたのために奮発したんだから残さず食べてね♡」と、調理不要でそのまま食べられるというボイルされたカニを私の前に出して、義母は笑顔で圧をかけてきました。私は覚悟を決めて、「いただきます!」とカニを食べることに……。

 

私がカニを頬張る様子を見て、義母は満足げにニタニタと笑っていました。しかし、私が苦しむどころか「おいしい!」と平気な顔で食べ続ける様を見て、義母の表情に変化が現れ始めたのです。疑念を抱き、焦って自分でもカニを手に取った義母。そして、私が義母からの嫌がらせを見越して、ニセのカニを用意したことにようやく気付いたのです。

 

実は、私が食べていたのは、和菓子職人の祖父がカニの身に似せて作った和菓子。カニを買うように仕向けたのも、ニセのカニを用意したのも、全部計画でした。

 

カニの激安チラシを作り、義実家にポストイン。まんまと引っかかった義母は、チラシに書かれた電話番号(祖父の和菓子屋)に電話をして注文。当日は、祖父の和菓子屋で働くパートさんが配達してくれました。

 

いくらそっくりに作ったとはいえ和菓子。本物のカニではないと、すぐにわかってしまう見た目でした。すぐにバレてしまうだろうと思っていたため、その時点で祖父が乗り込んで、ネタバラシとともに追及するつもりでした。しかし、私への嫌がらせで頭がいっぱいだった義母は、私がカニを食べるまで、それが偽物であることに気が付かなかったのです……。

 

信じられない、嫁いびりの理由

「なんなのこれは!?」
そう言って怒る義母に、私がネタバラシをしたところで、義実家の前で待機していた祖父が部屋の中へ。「嫁に好ききらいをなくしてほしいと思って……」と言い訳する義母に、祖父は烈火のごとく怒りました。「人の命を脅かしておいて、そんな言い訳が通用するとでも思っているのか!」「あなたがやったことは極めて悪質な行為だ!」「何かあってからでは遅い! 許さない!」と祖父に詰め寄られ、義母はタジタジ。

 

祖父が指摘したとおり、義母は私にアレルギーがあると知りつつ「好ききらいはよくない」という口実で無理に食べさせようとしました。そんな言い訳で納得できるはずがありません。義母が私にしたことは、傷害罪や暴行罪、場合によっては殺人未遂罪に該当し得る悪質な行為です。どんな理由があったとしても法的にも許される行為ではありません。そう考えると、改めて義母への怒りが込み上げてきます。

 

なぜ嫌がらせをするのかと祖父が問いただすと、義母からはあきれる回答が返ってきました。

 

「嫁がへりくだり、自分に悩まされている姿を見るのが楽しかった。そんなかわいそうな嫁を守ろうとする息子(夫)の姿が愛らしかった」と言う義母。自分のおかげで私と夫の絆が深まったのだから、むしろ感謝してほしいくらいだと言うのです。

 

そんな義母の言葉に私と祖父があきれて、何も言い返せないでいると、夫が部屋に入ってきました。祖父が義実家に到着した少し後に夫も到着していたようで、部屋に入らず、私たちの会話を聞いていたそう。

 

夫は、私と祖父の気持ちを代弁するかのように「あきれた。信じられない。自分の親がそんなくだらない人間だったなんて……」と絶望し、縁を切ると義母に告げました。さらに、手に持っていたスマホをこちらに向けた夫。スマホはテレビ電話になっていて、画面にはものすごい剣幕で怒っている義父の姿が!

 

義父はまず、私に深々と頭を下げて、「今まで気が付かず、本当に申し訳なかった」と謝罪。続いて祖父にも「大切なお孫さんを危険な目に合わせて、申し訳ございませんでした」と謝り、最後に義母に「お前がやったことは決して許されることではない! 離婚だ! 家族全員と縁を切ってもらう!」と言っていました。

 

「なんでこのくらいのことで怒るのよ!」
まさかの反論をして、さらにみんなの怒りを買った義母。アレルギーは『これくらいのこと』ではないと、命を落としかねない『大変なこと』だと夫が激怒しましたが、義母は「何よ! 大袈裟ね」と、反省していない様子でした。

 

家族全員から見放された義母の末路

これまでに、幾度となく夫から注意されてきた義母。どこかのタイミングで悔い改めてくれたらよかったのですが、義母は今回のカニ事件でも反省しませんでした。夫も義父も、さすがに愛想が尽きてしまったようです。宣言通り、夫は義母と縁を切り、義父は義母と離婚しました。

 

居場所を失った義母は、実家へ戻ったそうです。ご両親と兄夫婦と同居することになり、肩身が狭い思いをしていると風の便りに聞きました。離婚する際に義父が、カニ事件を含め、今まで義母が私にしてきた仕打ちをすべてご両親に話したことで、実家では財布も食卓も別々にされ、パートに出て自分の生活費を自ら稼ぎ、なんとか暮らしているそうです。

 

私は執拗な嫁いびりから解放され、夫と穏やかに暮らしています。義父とはときどき会って、一緒に祖父の和菓子を食べたり、食事に出かけたり仲良くやっています。祖父もまだまだ現役で毎日おいしい和菓子を作り続けています!

 

◇ ◇ ◇

 

食物アレルギーは、決して「気の持ちよう」では済まされない命に関わる深刻な問題です。意図的に食べさせるような行為は、傷害罪や暴行罪に抵触し、場合によっては殺人未遂罪にも該当する極めて危険な行為です。「克服させたかった」「悪ふざけだった」などの理由、他にどんな理由があろうと決してしてはいけません。もし、同様の被害に遭われたり、そのような状況を見聞きしたりした場合は、決してひとりで抱え込まず、警察や弁護士などの専門機関に相談しましょう。

 

命を守るためには、本人だけでなく周囲の理解や配慮が必要不可欠です。食物アレルギーのことに限らず、他者への想像力や思いやりは、私たちの日常のあらゆる場面で求められるのではないでしょうか。

 

義母の行為は、相手への嫌がらせであり、非常に悪質です。他人を傷つけるような行為は、どんな理由があっても許されるものではありません。ましてや、アレルギーのような健康問題を軽視し、悪用するなど言語道断です。自分の行動が他人にどのような影響を与えるか、常に考え、責任ある行動を心がけたいものです。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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