あかね
「あかね」からイメージされる色は、日本の伝統色のひとつである「茜色」。茜草の根で染めた暗い赤色です。夕暮れどきのやや黄みがかった暗い赤色空を「茜色の空」と表現することでも知られています。
実際に名付けられていた「あかね」の名前では、「茜」や同じく赤色を表す「朱」を用いた「朱音」という漢字が多く用いられていました。
るり
「るり」から連想できる「瑠璃色」は、宝石のラピスラズリに由来する、紫みを帯びた濃い青色です。ラピスラズリは仏教に伝わる七宝のひとつとされ、昔からとても大切にされてきました。
「るり」という名前に合わせた漢字は、ラピスラズリを意味する「瑠璃」はもちろん、「瑠莉」「瑠里」「琉莉」などさまざま。また、「るりの」「るりか」など「るり」に止め字をプラスした3文字ネームのバリエーションも見られました。
もえぎ
「萌黄(もえぎ)色」は、木々が萌え出す時期の強い黄緑色のこと。色をストレートにイメージできる「もえぎ」という名前が付けられていました。もえぎ色は春の色として古くから親しまれています。
「萌」には「芽が出る」という意味があり、「萌黄色」にはエネルギッシュなイメージがあります。健やかな成長を願って名付ける人も多いでしょう。
すみれ
「すみれ」という名前で思い浮かぶのは「菫色」。スミレの花に由来する、やや青みのある濃い紫色のことです。
スミレの花は3月ごろから見ごろを迎えることから春生まれに人気の名前で、「菫」や「すみれ」、「澄玲」などの名前が付けられていました。
ひいろ
「緋(ひ)色」は茜色と同様に、アカネ科の蔓性多年草の根で染めた赤色です。日本の伝統的な行事の席や寺院の廊下、茶席などに敷かれる敷物の色で、茜色が暗く沈んだ赤色なのに対し、緋色は茜色よりも黄味がかった明るい色をしています。
「ひいろ」には「緋彩」「陽彩」「日彩」などの名前が見られました。
ひすい
「翡翠色」とは、宝石の翡翠に由来する青緑から黄緑までの幅広い緑色を指しています。実際に名付けられていた「ひすい」という名前は、「陽翠」「一翠」などの漢字が用いられていました。
古来から貴族に愛されてきた翡翠は、名前に用いることで気品のある高貴な女性をイメージさせるでしょう。
べに
「紅(べに)色」は鮮やかな赤色のこと。伝統的な和の色で、古くから女性のお化粧や衣装に使われていました。やわらかく華やかな印象を持ち、祝い事の装いに使われることから、縁起の良いイメージがあります。
紅色をイメージする名前には、ストレートに「紅(べに)」がありました。歌手のBENIさんが同名です。
日本には、このほかにも数えきれない色の名前が存在します。わが子にぴったりの美しい彩りを連想させる「いろどりネーム」を見つけみるのもいいですね。
photo:@kurkur.minさん(ベビカレメイト)
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2022年1月1日〜2024年12月31日
回答件数:女の子:177,875件
-
凛々しくてカッコいい★男の子に人気の「王様ネーム」とは?ランキングTOP10を紹介!
-
「千愛ちゃん」名前の読み方は?「ちあちゃん」ではありません!
-
グローバルな雰囲気がかわいい♡伸ばす音が入る「長音ネーム」!今、女の子に人気の名前は?