向けられた疑いのまなざしと、気になった年齢制限
長女は出生時2,800gと標準的な体重だったものの、その後の成長は成長曲線の下限に沿うように進み、同月齢の子と比べて小柄でした。そのため、2歳を過ぎても1歳代に間違われることもしばしば……。
そんな長女は1歳半を過ぎたころからトイレトレーニングを始め、2歳で日中のおむつが取れました。その1カ月後には、夜のおむつも取れていました。トイレトレーニングも順調に進み、安心して銭湯に連れて行けるようになったので、大きいお風呂が好きな長女と自宅近くの銭湯によく通っていました。その銭湯にはいくつかの温度設定の湯船があり、子連れにはありがたい施設です。
ある日、銭湯に行き私と長女が湯船に入ろうとすると、先に入っていた50代くらいの女性2人組が「おじょうちゃん何歳? まだおむつしてるんでしょ?」と怪訝な顔で声をかけてきたのです。私が「2歳半です。おむつはもうしていません」と答えると、その女性は「2歳半にしてはずいぶん小さいのね」と。そして、ぼそっと小さな声で「こんなに小さいのにおむつはずれている子なんて聞いたことないけどね」「本当にもうおむつ取れてるのかしらね」と隣にいた連れと思われる女性に言ったのです。
私は「本当に2歳半だし、おむつもはずれているのに」と心の中で思いましたが、長女が心配そうな顔をして私を見ていたのでそれ以上の会話はやめて、別の湯船につかり、その日は早めに撤収。また、以前、年齢制限は確認したことがありましたが、ルールの変更などがあったのかもしれないと気になった私。すでに銭湯を利用した後で、今さらではありましたが、帰る際、受付の方に念のため確認しました。すると、受付の方は「うちは赤ちゃんでも大丈夫よ! また来てね~」と笑顔で言ってくれたのです。
正直、女性に言われたことにはモヤモヤしましたが、受付の方に年齢制限などもないと確認できたし、何より長女がそこの銭湯が大好きだったので、それからも引っ越すまでは何度も通いました。長女と銭湯に入っていると「かわいいねぇ」「お母さん、子育てがんばってるね」と声をかけてくれる女性も多く、私自身にとってもそこの銭湯に行くことが憩いとなっていたので、そうした経験も含めて、通ってよかったと今でも感じています。
著者:吉川 みきな/30代女性/平成20年生まれ、令和7年生まれの女の子と、平成30年生まれ、令和4年生まれの男の子の4児を育てている母。長女を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
イラスト:海乃けだま
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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