1歳を過ぎると、歩きはじめる子が多くなります。子どもは危ないものでも関係なく興味を持つので、歩き始めたら注意が必要です。ちょっと目を離したすきにヨチヨチ歩いて、気づかないうちに危ない状況になっていることも……。気をつけなければと思ってはいたけれど、まさか! となった危ない体験についてお話しします。
目を離した隙にストーブに!
それは飲食店で会計をして、娘から目を離してしまったときでした。娘は2歳近くで、もうだいぶひとりで歩けるようになっていました。ふとみると、店の真ん中に置いてある石油ストーブの上に両方の手の平を置いているではありませんか!
慌ててストーブから両手を離したものの、娘は「痛い! 痛い!」と大泣き。慌てて病院の夜間診療に連れて行きました。幸い軽度のやけどで大事には至らなかったものの、しばらく娘は痛い、痛いと言っていました。
ストーブの上に置いているやかんにも注意
平成28年11月22日の消費者庁のリリース資料によれば、暖房器具等による6歳以下の子どもの事故で、約7割がやけどの事故だったそうです。また、事故は11月から増加し、12月、1月がピークとなっているそうです。
わが家の娘のように、自分の家とは異なるストーブに興味をもち、やけどをしてしまったという事例も発生しています。さらには、ストーブ本体だけでなく、ストーブの上に置いたやかんをひっくり返したやけどもあったそうです。(※)
つかまっているとは気づかずにドアを閉めてしまった!
娘がドアの蝶番がついている側の隙間に手を置いて立っているのを知らず、ドアを閉めかけてしまったことがあります。子どもは自分の体を支えるためにさまざまなところにつかまりがちです。
ドアを閉めるときには注意しなければ、とは思っていたものの、まさか、ドアの反対側につかまっているとは想定していませんでした。娘が「痛い!」と叫んで慌ててドアを開けました。幸い、完全にドアが閉まる前に気づき、大事には至りませんでした。
年末年始に、実家に帰られるご家庭も多いかと思います。家では気をつけていても、環境が違ったところで思わぬ事故に遭うことも……。どこにでもある「ストーブ」と「ドア」にはお気をつけください。
※参考:消費者庁「暖房器具等での子供のやけど及びけがに気を付けましょう!」
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。