一方、ツキミさんは幼少期から母に容貌を笑われ続け、整形をした過去が。二郎さんは整形を受け入れてくれましたが、ツキミさんは自分に似た顔の子が生まれることが怖いのと、自分も両親のように子を虐待しないか不安で、子どもが欲しいと思えないのです。おかしくなってしまった二郎さんに無理やり行為を迫られ、離婚を決意します。
そんな矢先、二郎さんに無理やり連れて行かれた精神科で、偶然職場の主任と居合わせ、事情を知った彼女の提案で、お金が貯まるまで居候させてもらえることに。
二郎さんはDINKsである職場の専務の言葉を受け、一時は改心しツキミさんに謝罪しましたが、再び周囲のプレッシャーに耐えきれなくなった二郎さんの暴言により、結局2人は離婚します。
離婚後、親戚に言われるままに再婚した二郎さん。
新しい妻との間に子どもをつくりますが、まったくかわいいと思えません。「周りのせいで仕方なく子どもをつくった」と言い訳ばかりを並べ立て、子育てをすべて妻に押しつけるのでした。
今まで子どもがいないことを責めてきた親族は…
子どもができたことで、親族から称えられる二郎さん。
一方で、二郎さんの兄・一郎さんは離婚して妻と子どもを失い、親族から責め立てられます。
「長男以上に立派だ」と言われ、満たされた気持ちになる二郎さんなのでした……。
毒親のもとで育ち、心の弱さと歪んだ承認欲求から自分勝手な言動を繰り返し、ツキミさんを振り回した二郎さん。
大人になっても親族から押し付けられた価値観から抜け出せず、大切なことから目を背けるようになってしまいました。
二郎さんや二郎さんの親族には、子どもをつくることだけがすべてではないということに気がつき、柔軟な考えをしてほしいものです。
尾持トモさんの連載は、ブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。