ママ友宅のニオイが気になり…
ママ友は仕事を始めて忙しくしていたので、家に招いてもらったのはとても久しぶりでした。「本当に散らかってるけど、いつもお邪魔させてもらってるから今度は家に来て」と言ってくれたので、お邪魔することに。
上の子たちは幼稚園や保育園へ行っていたので、一番下の生後9カ月の三女だけ一緒に連れて行くことを伝えていたのですが……、三女をママ友の家で放すことができませんでした。
なぜなら、部屋に入ったときに鼻をつくニオイを感じたと同時に、床に落ちている“あるもの”が目に入ってきたから……。
床に落ちているモノの正体は!?
床には茶色い、丸い物体が落ちていました。私はママ友がウサギを飼っていることを知っていたので、もしかしてウサギのフン!?と思ったのですが、ママ友は気にしていないようです。
その茶色いものを片付けずに、洗濯物をたたんでいるママ友を見て「フンではないのかな。思い違いかな?」と考えていた私。
部屋にはゲージがあり、私たちがお邪魔したときにはウサギはゲージに入っていました。聞くと、普段はウサギを放し飼いにしているそうで、ママ友から「そういえば、ごめん! あちこちにウサギのフンが落ちてるかも。いろいろな場所でされるから片付けが間に合ってなくて、そのままになってることも多くて……」と衝撃の事実を伝えられました。
私の思い違いではなく、このニオイの正体はやはりフンだったのです。困惑した私は「そうなんだ! 大変だね……」としか言えませんでした。
滞在中、娘を抱っこしたまま話していたので体力的にも耐えられず、13時まで滞在する予定だったのですが、三女のごはんを理由に11時には帰宅することとなりました。
ママ友が忙しいのは重々承知していますが、それでも「家に呼ぶなら、せめてウサギのフンは片付けておいてほしかった」と、あのときは正直思ってしまいました。それ以来、お邪魔する機会はなくなってしまいましたが、私の中では最も印象に残っているお宅です。
◇ ◇ ◇
おもてなしの基本は、相手の目線に立つことなのかもしれません。
ちょっとした気遣いが思った以上に印象に残ることもあるからこそ、誰かを招くときの振る舞いについて、改めて意識したくなるエピソードですね。
ウサギのフンには、細菌や寄生虫が潜んでいる可能性があり、免疫力の低い乳幼児が触れると、体調を崩す原因になることがあります。ペットと暮らすご家庭では、感染を防ぐためにペットの身の回りは清潔に保ち、来客時にはフンの処理や掃除を済ませておきましょう。また、触れ合ったあとは石けんでしっかりと手を洗い、消毒をおこなうことが大切です。
著者:松谷 えりな/30代女性。令和元年生まれの息子と、平成28年、平成30年、令和2年生まれ娘たち4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。
イラスト:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)