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「お義母さんのメシうま~♪」私の実家で毎日ごはんを食べる元夫→なんで!?断らない母の思惑…だって♪

結婚して半年。人懐っこい性格の夫は、近くに住む私の両親ともすぐに打ち解けました。母の料理はまるでプロの腕前で、夫はすっかり母の手料理に夢中です。私が心を込めて作っても「お義母さんの味にはかなわない」と言われて、少しがっかり。母と仲よくしてくれるのはうれしいですが、複雑な気持ちで……。

夫にとって、母のごはんをタダで食べられるというのが、私たち家族の一員であることのメリットだったようです。しかし、それからまもなくして、私たち夫婦は離婚。

 

人懐っこい性格が災いして、夫はあちこちに女性を作っていたのです。その結果、私たちは離婚することとなり、当然ながら夫は、もう母の手料理を味わうことができなくなりました。

 

裏切られていたことに、深く落ち込みましたが、慰謝料を一括で受け取り、もう夫と顔を合わせなくていいと考えると、不思議と気持ちが軽くなった私。しかしある日、久しぶりに実家へ行くと、とんでもない光景が目に飛び込んできました。

 

なんと、別れたはずの元夫が、実家で食卓を囲んでいたのです……!

 

私の実家はレストラン!?

母に「いつでもおいで」と言われたからと言います。しかし、毎日のように別れた妻の実家で食事をするなんて、信じられません。私の両親も、何を考えているのかわかりません。

 

元夫の不倫が発覚したときは、あんなに怒っていたのに、なぜ何事もなかったかのようにニコニコともてなしているのか、私にはワケがわかりませんでした。

 

その日以来、実家に行くたびに元夫の姿が……。母に理由を尋ねても「今にわかるから」とだけ言われ、何も教えてもらえず、自分の実家なのに、だんだん足が遠のいていきました。

 

それから数カ月後、私は母に呼ばれて久しぶりに実家へ。そこにはなんと、母の料理をモリモリ食べる、ぽっちゃりした元夫がいました。「うそでしょ!? 本当にあなた!?」すらっとした手足が美しいスレンダー体型だった元夫は一体どこに……二度見するほどの変身ぶりに、あ然としました。

 

そして、元夫が食べ終わると、母はコイントレーを手にして、「そろそろ食事代をいただいてもよろしいですか? 締めて、23万円になります♪」と告げたのです。元夫は、突然の大金請求に驚き、絶叫しました。

 

おいしい料理でお仕置きを♪

「そんなことは聞いていない!」と言う元夫に、母は「どこの世界に、娘の別れた元夫にタダ飯を振る舞う人がいるのよ」と冷たく言い放ちました。

 

元夫は離婚したにも関わらず、私の実家にノコノコやって来て、「お義母さんのごはんが食べたい」と言ったそう。そんな元夫に、「他人になったのだから、お客さんとして1食3000円支払うなら食べさせてあげる」とハッキリ伝えていた母。その場で元夫はその条件に合意。さらに母は、その旨をメッセージでも元夫に送っていて、元夫は『OK』とスタンプで返信もしていました。

 

元夫が「お金を払えだなんて、冗談ですよね?」などとゴネていると、『おしながき』の束を持ってきた父。なんと両親は、毎回、料理名と料金を書いたおしながきを作っていたのです。そこに記された料理を毎日のように、好きなだけ食べていた元夫ですが、おしながきは両親が日々の記録として作っていただけだと思っていたと言います。

 

離婚後、初めて元夫が私の実家を訪れた日。
母は湧き上がる怒りを抑え、仇を討つことを決意したそう。「1食3000円支払うなら」という条件をしっかり伝えた上で、料理を振る舞い、元夫をこらしめようと考えたと言います。

 

すると、元夫は母が予想した通り、連日実家に食事に来るようになり、食べる量がどんどん増えて、あっという間に体重が増加。スレンダー体型が、すっかりぽっちゃり体型に。ついには不倫相手にも見限られてしまったようです。

 

「金は支払わないぞ!」と言う元夫を、母は「最初に伝えたでしょ?」と突っぱねました。

 

欲望に素直すぎた元夫の末路

その後も、元夫は「支払わない」と言い張っていましたが、母が元夫の両親に立て替えてもらうと言い出したので、しぶしぶ支払うことを約束しました。母は利益を得たいわけではないので、おしながきに詳細を記録していた父が、今までの食材費のみを細かく計算し、後日、元夫からは食べた分の実費のみを回収しました。

 

悔しそうに「かわいがってくれていると思っていた」と恨み節を口にした元夫に、「ずっときらいだった」と言い返した母。元夫は私と母の料理を比較して、いつも私の料理にケチを付けていました。それが許せなかった母は、いつかガツンと言ってやろうと思っていたそう。そんなとき、元夫の不倫が発覚し、母の怒りは爆発してしまったのでした。

 

そうして、いろいろなものを失い、何人かいたはずの不倫相手たちにも逃げられてしまった元夫。するとまさか……信じられないことに、やり直したいと私にすり寄って来たのです。断っても断っても、あまりにしつこいので、私は元夫の両親に事情を説明し、今後一切、私にも私の実家に近づかないでほしいと伝え、ようやく元夫との縁を完全に切ることができました。

 

実家に気軽に帰れるようになった私は、母に料理を習って、めきめきと腕を上げています。頻繁に実家に帰って、母と父と3人で楽しく食事をして、穏やかな毎日を過ごしています。

 

◇ ◇ ◇

 

妻ではなく義母に胃袋をつかまれてしまった元夫。どれだけお母さんの料理が恋しくても、別れた妻の実家に行くとは、あまりに非常識ですよね。それに、円満に離婚に至っているわけでもなく、自分の不倫が原因です。これを機に元夫には、自分の愚かさをしっかりと反省してもらい、これからは周りの人を傷つけないよう、自制心を持って行動できるようになってほしいですね。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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