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夫「姪っ子の結婚式と被るからお前の式は欠席で!」→娘「いいけど、パパ後悔するよ?」娘の言葉の意味とは!?

夫は、昔から姪っ子をかわいがっています。15年前に義弟が亡くなってからは、さらに溺愛するようになりました。当時、娘は10歳、姪っ子は9歳でした。実の娘より姪っ子を優先して、運動会に参加したり、何かとお祝いしたり。娘は平気なふりをしていますが、ずっと傷ついてきました。それを、夫はわかっておらず……。

私はたびたび夫に注意してきました。しかし夫は、娘は父親を亡くした姪っ子の気持ちを理解し、私みたいに文句は言わないのだと言います。

 

夫はそう言いますが、娘は父親に期待していないだけ。幼いころからないがしろにされ、父親との楽しい思い出がないのです。次第に会話も減り、娘が中学生のころにはほとんど口もきかなくなっていました。

 

また、夫が娘をないがしろにして、姪っ子を溺愛すればするほど、娘や私に対する姪っ子や義妹の態度も大きくなり、「あんたらと家族だなんてかわいそう」などと嫌みを言われるように。姪っ子と義妹の言動は徐々にエスカレートしていき、娘の誕生日に夫と旅行に行ったり、卒業式の日に風邪をひいたと夫に助けを求めたり、家族のイベントをことごとく潰されました。

 

姪っ子と義妹からの仕打ちを夫に相談したこともありましたが、夫はいつも姪っ子と義妹の味方。何を言ってもわかってくれないので、私はもうあきれるしかありませんでした。

 

そんな私の態度を見て、私が変わってしまったと嘆く夫。かつては人を思いやる気持ちもあったのに、今ではやさしさがなくなったと言うのです。すべては夫の行動のせいなのに、ひどい言いぐさです。そう私が責めると、誰に養ってもらっているか考えたほうがいいと怒り出す始末です。

 

かつては専業主婦だった私ですが、今では生活費を折半するくらい稼いでいます。それを主張すると、生意気になりやがってと悪態をついてきました。

 

そして、「ちょっと稼いでいるからって調子に乗るな。専業主婦として家庭を守る弟の嫁を見習え」と言います。私には、ただ義妹をほめているだけにしか聞こえませんでした。彼女のようなやまとなでしこと結婚すればよかったとまで言われました。

 

結婚式さえ姪っ子を優先に…

そんな生活が続き、娘も成人し、今では立派な社会人です。素敵なお相手との結婚も決まりました。娘の結婚には、さすがに興味も持ったのか、「式はいつだ?」と何度も聞いてきた夫。姪っ子と義妹も夫から聞いて、今回ばかりは祝福してくれていました。

 

しかしある日、姪っ子から結婚式の招待状が届いたのです。招待状に記された日程は、娘の結婚式と同じ日程。もちろん、姪っ子も義妹も娘の式の日取りを知っていました。その日の夜、「あんたの結婚なんか興味ないって伯父さんが言ってたから、同じ日にしてあげたの〜」と娘に連絡してきた姪っ子。なんと、結婚式まで潰しにきたのです。

 

まさかとは思いましたが、私はどちらの式に出席するのかと夫に確認しました。すると、夫は姪っ子の式に出ると即答。しかも、姪っ子が同じ日を選んだことも知っていたと言います。

 

「娘はバージンロードを誰と歩けばいいの?」

私が夫に訴えると、夫は「新郎の父親にでも歩いてもらえばいいだろ、きっと喜んでもらえるだろ」と、軽く言いました。私がどれだけ説得しても、夫の意思は固く、姪っ子を優先すると言って譲りません。娘より姪っ子のほうが何倍もかわいいのだそう。

 

夫にとって私たちがどういう存在かハッキリわかりました。もうどうでもいい。夫には二度と期待しないと決めました。

 

それから数日後、娘も夫と話したそうで……。
「姪っ子の結婚式と被るからお前の式は欠席で!」
「バージンロードは新郎の父親にでも歩いてもらえよ」
「私は別にいいけど、パパ後悔するよ」
「は?」

娘はショックを受けることなく、冷静に話したそう。そして、私が離婚を望んでいると、代わりに夫に告げてくれたのです。

 

あってはいけなかった事実

私は、夫の重大な秘密を知っています。本当は娘の結婚式が終わってから、秘密を暴露して離婚しようと考えていましたが、結婚式まで姪っ子を優先する夫にもう我慢できませんでした。夫が姪っ子を優先すると言った日、私は夫の秘密を娘に話して、離婚に賛同してもらっていたのです。

 

実は今から5年前、義弟が亡くなって10年が経ったある日、私のもとに一通の手紙が届きました。義弟がタイムカプセル郵便を利用して、胸に秘めておけないほどつらい事実を私へ伝えてくれたのです。

 

病気で亡くなった義弟は、亡くなる1カ月ほど前に急変し、旅立っていきました。容体が急変したころ、義弟は自分の娘が実子でないことを知ったのです。それも、実子だと思っていた子は、妻である義妹と、兄である夫との子……。

 

毎回、必ず2人でお見舞いに来る義妹と夫を怪しんだ義弟は、義妹に夫との関係を問い詰めたそうです。すると義妹は、夫との不倫関係を認め、夫との子を義弟の子として産んだと告白。義弟は、その信じ難い事実に絶望し、ひどくショックを受けたと手紙に残していたのです。

 

手紙には、事実を知ったときの義弟の苦悩もつづられていました。怒りと悲しみでどうにかなりそう。事実を明かして義妹と夫を追い詰めたいけれど、そうしてしまえば、姪っ子や娘、私に義両親と、いろいろな人を不幸にすることになる……。悩んで出した義弟の答えが、10年後の私へ真実を伝えることだったのです。そうして、義弟は遺書も残さず、静かに旅立っていきました。

 

私は、このあってはいけなかった事実を知っていることを伝え、改めて夫に離婚を言い渡した私。秘密がバレていたことに絶句し、夫は青ざめていましたが、私はそのまま娘と一緒に家を出ました。もちろん、このことは義両親へ話すつもりです。

 

義弟の苦しみが少しでも和らげば…

当時、この事実を知っていたら、義両親は心が追いつかなかったことでしょう。私も、たったひとりで娘を育てることになったはず。周りのことを思い、姪っ子や娘が大人になるまで、この事実をひとりで抱える選択をした義弟。

 

義弟のやさしさのおかげで、娘も大人になって結婚も決まり、私も自立する準備がしっかりできました。この数年コツコツまじめに働いてきたのも、娘を送り出し、夫と離婚するため。

 

後日、私は義弟からの手紙を持って、義両親に会いに行きました。結果、夫は義両親から縁を切られることに。

 

義弟の奥さんと不倫関係になり、自分との子を義弟に育てさせていたなんて、絶対に許せないことです。信じていた人に裏切られたのは私も娘も同じですが、義弟の気持ちを考えると、本当に心が苦しくなります。

 

その後、私たちは無事に離婚が成立。衝撃の事実を知った姪っ子は動揺していましたが、結婚を機に家を出て、今はどこかで幸せに暮らしているそう。夫と義妹は、会社でも近所でも噂が広まり、退職、引っ越しに追い込まれました。夫と義妹の自業自得な結果を知り、義弟もスッキリしてくれていたらいいなと思っています。

 

◇ ◇ ◇

 

ようやく穏やかな気持ちで毎日過ごせることになり、よかったですね。とても受け入れ難い事実を知って、どれだけ苦しんだことか。義弟のことを思うと本当に胸が締め付けられます。ひとりで抱えることが必ずしも正解とは限りませんが、周囲のことを思い、すぐには事実を明かさないという選択をしたことは、本当に立派でした。あってはいけない、そんな事実を作らないように、誠実に生きていきたいものですね。

 

 

【取材時期:2025年4月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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      結婚式をわざわざ同じ日にバッティングさせてくる姪も、性格悪すぎてバチ当たってほしかったけどねぇ。
      不倫するような両親の血を濃く受け継いでるって感じ。

    この記事の著者
    著者プロファイル

    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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