その後、二郎さんは親戚に言われるがまま再婚。新しい妻・二葉さんとの間に子どもをつくりますが、やっぱり子どもをかわいいと思えず、疲弊した妻に育児を丸投げ。
「周りのせいで仕方なく子どもをつくった」「今でもツキミしか愛していない」と、二郎さんは離婚したことに未練を感じているのでした。
一方、ツキミさんは二郎さんと離婚したことで、ツキミさんは会社の先輩たちから「未熟な考えで離婚するなんて本当に親不孝で反社会的」と嫌みを言われます。
しかし、職場の主任の「健康で元気に育ってくれただけでじゅうぶん親孝行だよ」という言葉に救われるのでした。
そして、二郎さんと離婚してから数年後……。
心から理解し合える人との出会い…
二郎さんと離婚し数年が経ったころ。
仕事を辞めたツキミさんは、主任の息子である秋夜さんとお付き合いをしています。
秋夜さんはツキミさんの過去や整形の事実を受け入れてくれましたが、過去にいじめを受けていたことから子ども恐怖症をもっており、「一生子どもを望むことはないだろう」と言います。
ツキミさんの離婚のいきさつを知った秋夜さんは、子どもをつくらないこと、相手に求めないことなどを取り決めた婚前契約をツキミさんと交わすのでした。
秋夜さんは子どもが苦手であることを公言していますが、周囲からの理解を得られているようです。二郎さんも親族や周囲の人に恵まれれば、精神を病んでツキミさんを責め立てることもなかったのかもしれません。
今までつらい経験をしてきたツキミさんですが、ようやくツキミさんの気持ちと誠実に向き合ってくれる人と出会えたようで安心しました。2人にはどんなときもお互いの気持ちを尊重し、寄り添う心を忘れないでほしいですね。
尾持トモさんの連載は、ブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。