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婚約者を奪った友人から自慢げに届いた結婚式の招待状→私「楽しみにしてるね!」と返信。だって実は…

結婚式当日に、私の婚約者と幼なじみの浮気が発覚。婚約者は招待客に説明をすることもなく、幼なじみと逃げてしまったのです……。

その後すぐに、私の元婚約者と幼なじみは入籍したと風の噂で聞きました。

 

その1年後、幼なじみから「挙式」の日取りが決まったという結婚式招待状が届いたのです……。

 

 

恥を知らない幼なじみ夫婦

まさか、私の婚約者を奪った幼なじみから結婚式の招待状が届くとは思わず、しばらく呆然としていました。すると、その幼なじみから連絡がきたのです。

 

「私たちの結婚式の招待状、受け取ってくれた?あなたから彼を奪っちゃったし、送るのは悩んだの」

「見たくないだろうけど、大事な幼なじみだから一応お知らせしとこうと思ってw」

「楽しみにしてるね♡」

「は?」

 

大方、幼なじみは招待しても私は出席しないと思っていたのでしょう。それでも、どうしても結婚に至ったことだけは私に伝えたかったのだと思います。「勝ち組」として幸せそうな自分を私に見せつけて優越感に浸りたかった。それが、彼女の本音でしょう。

 

「元婚約者、しかもその彼を奪った幼なじみの結婚式なんて見たくないでしょ?」「っていうか、自分が惨めすぎて涙が止まらないだろうし……。あんたが負け組で惨めな気持ちになると思って、最初から席は用意しないつもりだったんだけど」と幼なじみは悪びれもせず言いました。

 

「未練なんかないし、無理もしていないよ」「せっかく招待状を送ってもらったし、出席するよ」と言うと、幼なじみは「へーあんた、いい度胸してるわね」「もちろん、ご祝儀はちゃんと用意してきてよね」「まさか『慰謝料請求しなかった分で相殺』なんて甘えたこと、言わないわよね?」と言いました。

 

しかし、実際は慰謝料の請求はできなかっただけなのです。元婚約者と幼なじみはすぐに地元から逃げてしまい、居場所がわからなかったので、私は泣き寝入りするしかありませんでした。

 

幼なじみは「彼のキャリアのために転勤先についていった」と言い張っていましたが、実際には2人で私から逃げるために綿密に計画していたのでしょう。そうでなければ、あんなにタイミングよく転勤し、かつ私に見つからないようにできるはずがありません。

 

そのときの電話で、幼なじみは「実は……今日の結婚式で、みんなに報告しようと思ってたんだけど……私、彼の子どもを妊娠してるの」と言いました。私は思わず一瞬沈黙してしまいましたが、すぐに「招待客の1人として、あなたたちの結婚式を盛り上げてみせるわ!」と言いました。

 

続けて「だから、そのために友だちも連れて行っていいかな?」と言うと、幼なじみは「は? あんたの友だちを?」ときょとんとしていました。しかし、すぐさま「まぁご祝儀は多いほうがいいし、別にいいわ」と、妙に軽い調子で言ってきたのです。電話越しにも、その下心は透けて聞こえるようでした。

 

 

反対方向の盛り上がりを見せた結婚式

そして、幼なじみの結婚式当日――。

 

私は“ある友だち”と連れ立って、式場へ向かいました。結婚式が始まり、新郎新婦が入場すると、その友だちは新郎につかみかかったのです。

 

「あなた、子どもの養育費を払って!」

 

もちろん式場全体は騒然。つかみかかられた新郎は真っ青になり、立っているのもやっとの状態のようでした。

 

式場のスタッフが私の友だちと新郎を引きはがし、新郎新婦はいったん退場。すぐに新婦である幼なじみから、私のもとに電話がかかってきました。

 

「ちょっと! あんたと一緒にいた女はなんなの!?」

 

「どうかな? 宣言どおり、結婚式を盛り上げてみたんだけど……」「捨てたはずの浮気相手がいきなりやってきたんだもの、驚きと感動でいっぱいのはずよ」と答えると、「あれが感動ですって!?  いったい何がどうなっているのよ!?  養育費の請求とか、捨てたはずの浮気相手とか……」と幼なじみは混乱していました。

 

私が連れてきた女性は、元婚約者が1年前に付き合っていた人。婚約者だった私がいながら、元婚約者は幼なじみと、その女性と同時進行で付き合っていたのです。

 

その女性は浮気されている事実に気づかないまま、妊娠していました。元婚約者は彼女の妊娠を知ると、「結婚して一緒に子どもを育てよう」「結婚の準備をするからちょっとだけ待ってて」と言っておきながら、行方をくらませたそう。

 

結局、彼女は1人で子どもを出産して、彼を探し続けていました。彼の残した数少ない情報を手がかりに、SNSで名前を検索したり、地元の知り合いに連絡を取ったりして、ようやく私の存在にたどり着いたのだそうです。

 

「つまり、本当は私以外に浮気相手がいたうえに、その女性を妊娠させておいて逃げたってこと……?」「信じられない……どれだけ最低なのよ……」幼なじみは声を震わせていました。

 

私が彼女と子どものことを知ったのは、幼なじみから結婚式の招待状が送られてくる2週間ほど前でした。招待状を受け取ってすぐ、私は彼女に連絡。「ようやく彼の居場所がわかるチャンスが来ましたよ」と言うと、彼女は「いっそのこと乗り込みたい」と言い出したのです。

 

「あんたが友だちを呼びたいって言うから、出席を許したのに……彼の元浮気相手だって知っていたら許さなかったのに!」「結婚式が台無しになるってわかってたら、呼んでなかったのに!」「ただたくさん人にお祝いしてもらいたかっただけなのに……こんなのってひどいじゃない!」

 

嗚咽混じりでそう言った幼なじみをなだめるように、私はやさしく「大丈夫、彼女はこのあとすぐに帰るから安心して」と言いました。

 

「彼女は、認知と養育費さえ払ってくれれば文句はないみたい」「だから彼がスムーズにすべて認めてくれたらすぐに帰るって」

 

「それって逆に、認めないと帰らないってことじゃない……」と幼なじみ。「私だって今、彼の子どもを妊娠してるのに! ほかの子どもに養育費なんて払ってられないわよ!」「今日の結婚式でみんなに報告するはずだったのに!」と嘆いていました。

 

その後――。

 


結局、そのまま結婚式は中止に。元婚約者はしぶしぶながら、浮気相手との子どもを認知し、養育費を払うことにしたようでした。

 

納得がいかなかったのは幼なじみ。「私も離婚する!」「あの浮気相手と同じように養育費を請求してやる!」と息巻いていたものの、その後どうなったかは定かではありません。

 

私はというと、当初は2人の居所がわからず、慰謝料を請求できませんでしたが、結婚式の招待状に記載されていた住所で所在が判明し、正式に請求書を送付したことでようやく手続きが進みました。弁護士さんを通じて慰謝料を回収することには成功しましたが、どうやら私への支払いで2人の貯金はほぼなくなってしまったようでした。

 

共通の友人によると、結婚式は途中で中止になったため、高額なキャンセル料に加え、ご祝儀の扱いでもひと悶着あったようです。結局、ほとんどの出席者がご祝儀を返してもらったそうで、出産祝いも誰からも届かず、生活はかなりカツカツとのこと。新郎新婦の両親が結婚式に来ていなかったこともあり、実家からも絶縁状態なのでしょう。

 

私は慰謝料で、心配をかけた両親に温泉旅行をプレゼントしました。いろいろあったけれど、ようやく少しだけ心に余裕ができた気がします。次は、自分自身の時間を取り戻す番です。長めの休みを取って、海外でリフレッシュする計画を立てています。誰にも会わず、気を遣わず、ただ自分のペースで過ごす時間が、今の私には必要だと感じています。

 

【取材時期:2025年4月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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