おもちゃを持ち帰ってくる次女…
5歳の次女の話です。保育園には3歳のころから通い始め、クラスのみんなとも仲良しでした。ある日、保育園から帰ると次女が「じゃーん!」と言いながらカバンの中からブロックでできたお花のおもちゃを取り出します。見覚えのない物だったので私が「それ、どうしたの?」と尋ねると、「保育園の先生にじゃんけんで勝って、もらった!」と話してくれました。翌日のお迎えに行くと、たしかに保育園で遊んでいるのを見たことがあるおもちゃを、保護者に見せながら持ち帰っている子がチラホラ。
しかし、次女はその日から1週間連続でキャラクターの小さな人形のおもちゃを持ち帰ってきたのです。そこで再び次女に確認すると「いい子にしてたから、またもらったの!」と少しふてくされながら言います。保育園には個人のおもちゃを持ってきてはいけないというルールがあるのでお友だちからもらってくるはずがないし、保育園のおもちゃをそんなに持ち帰っていたら、保育園のおもちゃがなくなってしまうはず……と思った私は、担任の先生に確認してみることに。
翌日、お迎えのとき担任の先生に「おもちゃ、まだ子どもたちにあげてるんですか?」と尋ねました。すると「もうあげていないですよ?」と不思議そうな顔をして言う先生。その言葉に私は驚きを隠せませんでした。すると様子を見ていた次女は、私が振り返ると目をそらして急いで保育園の玄関から出ました。私は慌てて次女を追いかけます。逃げる次女を園庭で捕まえ、「保育園のおもちゃを黙って持って帰ってきちゃったの?」と感情的にならないよう落ち着いて聞くと「本当は、お友だちのAくんとかがくれたの」と次女は白状しました。
翌日のお迎えの際にAくんのママに聞いてみると、すぐにAくんに確認してくれ、次女が持ち帰っていたお花以外のおもちゃは、Aくんを含めた3人のお友だちの物だと発覚したのです。お友だちに話を聞くと、次女が泥棒をしたわけではなかったそうですが、譲ってくれるよう強く次女が言い寄っていたそう……。
おもちゃがお友だちの物だと発覚してから、他の2人のお友だちのママと送迎で会った際、次女と謝罪をしました。お友だちのママたちも最初は驚きの表情。しかし謝罪したあと、「うちの子もおもちゃを持って来たらいけないのに持って来てたし、お互い様です」と言ってくれました。寛大な心で許してくれたママさんたちには改めて謝罪とお礼を伝え、お友だちにすべてのおもちゃを返しました。子どもたちは、自分のおもちゃを自慢したくて親にばれないようこっそり家から持ち出して見せていたよう。その後、どうして嘘をついたかについて次女を問いただすと、「ママに怒られると思ったから……」と言いながら泣いて「ごめんなさい、もう嘘つかない」と反省していました。
次女には、「嘘をついてばっかりいたら、本当のことを言っていても信じてもらえなくなるからね!」と伝え、何でも正直に伝えるよう諭しました。しかし、まだまだ子どもだと思っていた次女も、怒られることから逃れるための知恵をつけていたことに驚かされた出来事でした。
著者:海津さとみ/30代・パート。プチ反抗期中の10歳の長女と、おませでしっかり者の5歳の次女を育てるシングルマザー。離婚を機に移住し、新たな環境での子育てに悪戦苦闘しながらも、自分たちらしい家族のカタチを目指す日々を送っている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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