妊婦加算が2019年1月1日に凍結!いまさら聞けない、妊婦加算って?

ニュースやSNSなどで話題になっていた妊婦加算ですが、厚生労働省は先月、2019年1月1日よりいったん凍結することを決定したそうです。この妊婦加算について、あまり把握されていないという妊婦さんも多いのではないでしょうか。今回、現在妊婦さんでもある助産師の高杉さんが実体験とともにこの制度について分かりやすく解説してくれました。

この記事の監修者

助産師高杉絵理

大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
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病院の会計イメージ

 

毎年さまざまな医療分野で見直されている診療報酬の改定で、2018年4月に施行された「妊婦加算」ですが、厚生労働省は2019年1月1日にいったん停止を決定しました。次回は2020年度の診療報酬の改定時に見直しがおこなわれるようです。(※)

 

妊婦加算ってそもそもなに?

妊婦加算とは、胎児に配慮した適切な診療をするなど周産期医療の充実という観点から2018年4月1日から施行され、2019年1月1日にいったん凍結されることになった制度です。内容は妊婦が外来で受診した際に初診料や再診料、外来診療科に妊婦加算費用が上乗せされるものでした。一般的に妊婦健診や分娩は自費診療となるので妊婦加算が上乗せされることはないとされていましたが 、内科や皮膚科など他の医療機関を受診した際に加算されることになりました。 

 

受診料はいくらあがった?

では、受診料はいくらあがったのでしょうか。外来を受診した時に以下の料金が追加されました。

 

妊婦加算

※医療費の窓口負担が3割の場合

 

また、産後乳腺炎になり、医師が必要と認めたうえで乳腺炎の重症化・再発予防のために行う母乳マッサージや母乳ケア、母乳相談についても負担することになっていました。分娩1回につき4回までの負担金となりましたが、診療を受けたときに初回ですと1,500円、2~4回目までは各回450円が加算されていました。

 

受診料が上乗せされた理由や目的は?メリットはあったの?

妊婦の場合、胎児への影響や流産などの危険もあるため、医薬品の処方や妊婦に多い合併症、診断の難しい疾患を考慮した診察が必要になるなど特別なケアや慎重な対応が必要であるとの判断から受診料が上乗せされることになりました。つまり、妊婦が安心して受診できる環境づくりが加算の目的だったのです。そのため、妊婦加算のメリットとしては妊婦に対する外来ケアがより丁寧になり、細やかになる可能性があるということがありました。ただ、デメリットとしては妊婦加算があるために受診を控える方もいらっしゃったかもしれません。

 

妊婦加算の実体験

わたしは現在妊娠中で2018年4月~12月の間にいくつかの医療機関を受診していますが、加算についての明確な基準がなかったためか、受診しても加算されない医療機関もあれば、産婦人科なのに加算されたということもありました。

 

かかっている耳鼻科では、妊婦であることを考慮したて治療をしてくださったり薬を処方されていたですが、妊婦加算はついていませんでした。また、東京都内で妊婦健診を受けている産婦人科では妊婦加算はついていませんでしたが、里帰り先である地方の産婦人科の初診時に妊婦加算がついていました。下記は実際の明細書です。

 

妊婦加算の実際のレシート

 

体験してみて、妊婦加算に対する医療機関の対応は一律ではなくまばらであるということを感じました。このことも制度がいったん凍結され、今後見直されることになった一因かもしれませんね。

 

まとめ

物議を醸していた妊婦加算ですが、周産期医療の充実や丁寧な妊婦への対応という観点では必要な制度です。2019年1月1日よりいったん凍結されたということですが、今後、より明確な基準の設定や、加算の是非についてますます検討されていくでしょう。安心して妊娠・出産できる環境がさらに整って欲しいですね。

 


※参考:

厚生労働大臣「諮問書」(妊婦加算の取扱いについて)

中央社会保険医療協議会「答申書」(妊婦加算の取扱いについて)

<参考>妊婦加算の概要(中医協 総-1参考)

 

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