「バカな女」花形部署に栄転が決まった夫→家に帰らない私を心配するどころか、バカにして… #夫を捨てます 25
「私、夫を捨てます。」第25話。デザイン事務所に勤めているみゆきさんは、1歳の息子・れんとくんと、夫・シュンさんとの3人家族。育児や家事のことで夫から罵倒される日々に苦しんでいたみゆきさんは、その生活から抜け出すため、育休明けの復職を目指して保活に励むも、認可保育園の選考に落選。
仕事を諦めたくないみゆきさんでしたが、認可外保育園への入園を夫に却下され、仕事や育児、家事のすべてを否定されます。結局、みゆきさんは仕事を辞め、夫に怯えながら暮らすように。
夫は、専業主婦となったみゆきさんから全財産を取り上げ、育児や家事のクオリティ次第で給料を出すという理不尽なシステムを導入。生活費をほとんど渡されず、みゆきさんは、自分のごはんすらまともに食べられない生活を強いられます。
みゆきさんがDVを受けていると知った親友・ももこさんの助けにより、みゆきさんは息子と一緒にももこさん宅に避難。翌朝、夫から何の連絡も来ていなかったことに絶望し、愛されていないと自覚し、洗脳から目が覚めたみゆきさん。本当に大切なのはれんとくんだと気づき、「夫を捨てる」と決意し……。
私たちの心配もせず、夫が考えていたのは…
本当に大切なものは何かに気づき、夫を捨てると決めた私は、気持ちが晴れて、うれしくてたまりませんでした。








みゆきさんが家を出て行った翌朝。
夫・シュンさんは悲しむでもなく、ただみゆきさんを追い込むことだけを考えていました。
「どうでもいい」
離婚したいならしてやるとひとり言をつぶやき、優秀な弁護士をつけてみゆきさんに罰を受けてもらうと考えます。
そして会社では、社内一の花形部署に配属されることが決まり、さらに鼻高々に。自分は選ばれし勝者だと確信し、「みゆきは、つくづくバカな女だ」と笑みをこぼすのでした。
大切な妻であるはずのみゆきさんの状況を気にも留めず、会社での立ち位置を重んじて自分は「勝者」だと笑顔を見せるシュンさん。身近な人間関係を顧みず、会社で評価されることに、果たしてどれほどの価値があるのでしょうか。シュンさんのように人をバカにし、追い込んで生きていくことが、勝ち負けにこだわる人生が、本当に幸せなことなのか、今一度考えたいですね。
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