上司が夫にかけた言葉
俺は花形部署の上司から、じきじきに栄転の知らせをもらいました。
社内一の花形部署に配属されることが決まり、出て行ったみゆきさんのことを「つくづくバカな女だ」とあざ笑う夫・シュンさん。
そんなシュンさんに、栄転先の上司は、「家庭は円満かね?」と聞きます。
思いもよらぬ質問に動揺しつつ、シュンさんは「えぇ、もちろんです……」と内心焦りながら返事をします。
「仕事が出来るだけの男は認めていない」
上司は、シュンさんの返答を聞いて安心し、家庭を疎かにしてしまう者は脆い。私の部下には必要ない」と断言します。
みゆきさんとれんとくんが家を出て行ってしまったばかりの今、家庭がうまくいっているとは言えない状況のシュンさんは大慌て。
『まずい!! まず過ぎる!!』
期待していると言い、去って行く上司に「精進いたします」と頭を下げながら、焦るシュンさんなのでした。
仕事の実績やスキルだけを見るのではなく、「周りの人を大切にしているか」という点も重視している上司。シュンさんには、仕事が出来ても家庭を疎かにしてしまう者は必要ないとまで言った上司の言葉をしっかり受け止め、今までの家庭での自分の言動を思い返してみてほしいですね。
現状のシュンさんは、自分の考えを妻に押し付け、一番の支えであったはずの家族を失おうとしています。周囲の支えがあるからこそ仕事ができるということを、このタイミングで再確認し、妻や息子への態度を改められるといいですね。
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