起床とともに、血の気が引いた
いつもどおり目を覚ましたある朝のことです。おしりのあたりの不快さと、ほのかに臭う血の臭いにかなり嫌な予感がしました。
普段は寝起きに頭がまったく回らない私ですが、このときばかりは「これは生理がきていて、今かなりやばい状態になっている」ということを瞬時に理解。というのも、いつもならこのような事態に備えて生理が近づいてくるとマットレスとシーツの間に1枚布を敷いているのですが、この日に限って「間の布」を敷いていなかったのです。
経血で汚れて犠牲になったマットレス
まずい状況になっていることを確かめることが怖くて数分ベットの上にあお向けに寝たまま動けなかった私ですが、勇気を出して恐る恐る起き上がってみました。すると、案の定そこには経血がべっとり付いたシーツが……。
続けてマットレスを見ると、やはり、シーツが吸い切れなかった経血が付いていました。この段階までは、「拭けばなんとかなるかも」などと考えていたのですが……。予想以上に大量の経血が付いてしまっていて、拭いても拭いても汚れを取ることはできず、あまりのシミの深さに泣く泣く捨てることにしました。
経済的にも精神的にも大きすぎた打撃
ベッド用マットレスは家具のなかでも大きいものなので、その分お値段もはるもの。「間の布」をちゃんと敷いていれば、マットレスの買い替えまではしなくても済んだかもしれないのに、うっかりミスのせいでわざわざ高いマットレスを買い換えなければいけなくなってしまって……。そんな自分への自己嫌悪と、新しいマットレスを買うための支出は、私にとってかなり大きなショックでした。経済的にも精神的にもなかなかな打撃だったため、その後しばらくは、財布も心もひもじい日々が続いたのです。
「もしものとき」というのは気を抜いたときに襲ってくるものだと今回の事件で痛感した私。その後は、シーツを防水加工付きのものに変えるなど、二段階の備えを心がけるようになりました。今後、同じ轍を踏むことが二度とありませんように。
著者:橘 純香/女性・主婦
イラスト:すうみ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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