切迫早産になるほど、毎日嫌味を言われながら休まずに働いたのに、かなり悪い勤務評定を受けたという先輩。そんな経験を踏まえて、先輩はかれんに、副学長の前では言動すべてに気を付けること、隙を見せたら噛みつかれる危険があると警告しました。そしてかれんは今後の自分の処遇について、不安でたまらなくなったのです。
ある日、かれんが気づいたある異変…
ある日出勤すると、何の連絡もなく、担当を外されていたかれん。放課後の会議で、理由について聞こうとすると、副学長が突然「妊婦でしょ?妊婦なのに責任持てる?」と聞いてきたのです。これに差別を感じたかれんは、妊婦だからという理由で責任感がないと思われたり、任せられないと言われるのは不公平だと反論しましたが、副学長は急にしおらしくなって「何があっても最後まで確実にやりきれるかを聞いたの…」といい、皆に同意を求め、さらに「いたのよ。無責任に入院して仕事を放棄した妊婦が!」と煽ります。そんな副学長のやり口に、先輩が過去に受けていた嫌がらせの壮絶さを知り、状況を受け入れることにしたかれん。しかし、副学長は「無駄な時間だった」と追い打ちをかけたのでした。
妊娠を理由に、連絡なしで担当替えをした副学長。それは妊婦の体や周囲への影響をポジティブに考えた末のことではなく、どう考えても、かれんから「やりがい」を奪おうとする嫌がらせにしか思えません。こんなことをして何が楽しいのかわかりませんが、上司にしたくない傲慢な人物であるのは間違いなさそうです。