デートに選んだのはピンクのスカート
これは私が18歳のころの話です。まだ付き合って日が浅い彼とのデートで、少しでもかわいく見られたいと淡いピンクのスカートをはいて行きました。そしてこのとき、生理予定日はまだ先。生理がくるなんて思いもせずナプキンなどは持っていませんでした。
そんなデートの途中、ふとトイレで全身鏡を見たときに、おしりに経血がついていることに気が付きました。生理がきてしまっていたのです。
ショルダーバックを後ろに回して応急処置
替えのスカートも、スカートを隠せるような上着も持っていなかった私は、持っていたショルダーバッグで汚れてしまったスカートのおしり部分を隠して彼の元に戻りました。しかし、歩いている途中もスカートについた経血が見えていないかということが気になってしまい、彼との会話も半分くらいしか頭に入ってきませんでした。
楽しいはずなのに、うまく笑えない。会話が成り立っているかも不安だし、彼に対しても申し訳なさでいっぱい……。「せっかくのデートなのに……」と楽しみにしていた分だけ、悔しさと悲しみがこみ上げてきました。
彼の気づかいに救われる
彼は、いつもよりも気落ちしている私を心配して「大丈夫?」と、何回か声をかけてくれたのですが、私は恥ずかしくて、経血でスカートが汚れたことを彼に話せずにいました。
すると、少し時間が経ったところで、彼がふと「ちょっと寒いかな、これ着ていいよ」と言って自分で着ていた少し長めのコートを私に着せてくれたのです。彼は、私のスカートが経血で汚れていること、それを気にしていることに気付き、さりげなく気をきかせてくれたようでした。私は彼のやさしさで胸がいっぱいになりました。
今回の事件は、私の中で、「予期しない生理でハプニングが起きてしまうことはこれからも起こり得ることだからこそ、その後やさしく接してくれた人に対しては常に感謝を忘れない人間でありたい」と強く心に刻まれた出来事になりました。
著者:橘 純香/女性・主婦
イラスト:すうみ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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