強引に主役を奪ったA子
私が主役になったことに納得のいかないA子は、「なんで美人の私が主役じゃないのよ!!」と反論。翌日、A子はサークルのOBやメンバーを呼び出し、「ブスが主役なんて興覚めよ!」など自分がどれだけ主役にふさわしいかをプレゼンしたのです。その結果、A子の勢いに負け、主役はA子に変更になったのでした。
卒業公演はOBのB先輩が脚本を書いてくれたのですが、主役の変更には残念がっており「A子がOBを味方につけて、主役を変更させたって?」「僕は君が主役をやるのを想像して書いたんだけどな~」と連絡をくれたので、私は「演技力も大事だけど、見た目も大事だよって……」とA子に言われたことを打ち明けました。
なお、A子が主役をやりたがったのは、B先輩が脚本を書いたということも理由の1つでした。A子はB先輩に一目ぼれして演劇サークルに入ったのです。
卒業公演当日
そして卒業公演当日。A子から突然届いたメッセージに私は驚愕します。
「今日はB先輩が見に来ないって聞いたから、出るのやめるね~。主役は譲ってあげるから適当に代役よろしく~」
私は「当日にそんなこと言われても困るよ!」と伝えましたが、A子にはもう来る気がないようで、「私は困らないから! じゃあね」と連絡が途切れてしまいました。
急な主役のドタキャンでとてもバタバタしましたが、幸い、私は主役のセリフも覚えていたので、なんとか乗り切ることができました。
私の結婚を知ったA子は…
それから私は無事に大学を卒業。社会人になり2年が経ったころ、A子から「結婚したんだってー?」との連絡が届きました。A子から連絡がくるのは、卒業公演をドタキャンされて以来。どうやらサークルのOBたちと飲んでいたときに、私の結婚の話を聞いたよう。
「ブスのくせに結婚できたんだね」「どうせ相手もブス男なんでしょ?」と好き勝手言われ、私はさすがに「私の大事な人まで馬鹿にするのは許さないよ」と言い返しました。
すると、A子は「それなら旦那の顔を見せてよ」と言ってきたため、隣にいた夫は「僕が直接メッセージを送る」と私のスマホを受け取りました。
私の夫の正体は!?
「僕の顔なんて見なくてもわかるだろう。卒業公演の脚本を書いたのも、当時から妻のことが気になっていたからだ。これで誰かわかるかな?」
そう、私はB先輩と結婚したのです。この夫のメッセージにA子は、「まさかB先輩!? なんでB先輩があんたみたいなブスと結婚してるの!?」と仰天。しかし、まだB先輩のことが諦められないようで、「こんなブスとは離婚して、美人な私と結婚しよう!」と略奪宣言をしてきたのです。
この言葉には夫も激怒し、「君は顔は美しいかもしれないが、心が本当に汚いね。僕にも妻にも、もう連絡してこないでくれ」と一蹴。さらに、「卒業公演をドタキャンしてくれてありがとう。仕事の都合で少し遅れて行ったけど、妻が主役を完璧にこなしてくれて、スタンディングオベーションが起きるほど大成功だったよ。それでますます妻に惹かれたんだ」と伝え、A子の連絡先をブロックしたのでした。
性悪女の末路は…
あれから7年が経過しアラサーになったある日、演劇サークルだった仲間たちと居酒屋で飲み会をしたときのことです。誰が呼んだのかはわかりませんが、そこにはA子の姿が。彼女はひどく酔っ払っていて、私は絡まれないよう彼女の視界になるべく入らないようにしていたのですが……。
「あら、あんたもいたのね。ねぇ、やさしくてイケメンで、高収入の男を紹介してよ! 私は高嶺の花だから、みんな近づいてきてくれないの」
私を見つけるなり、結婚相手を紹介しろと言ってきたのです。私は昔の恨みも込めて「それは高嶺の花だからじゃなくて、あなたの性格を見抜いているからじゃない?」とひと言。
A子は「はああああ!?」とブチギレし、そのままお店を出て行ってしまいました。
その後の噂によると、A子は必死に婚活をしているようですが「私にふさわしい男がいない」と嘆いているよう。
一方、私は相変わらず、夫と2人で幸せな生活を送っています!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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