自分勝手な夫
ある日、仕事から帰ってきた夫が突然「俺、車買うことにしたから」と言い出しました。もともと自家用車が買い替え時かなとは話していたので「え、もう買うの? いい中古車でも見つかった?」と聞くと、「違うよ、前から欲しいって言ってたスポーツカー」とドヤ顔で言うのです。それを聞いて私はびっくり。スポーツカーが欲しいとは言っていましたが、子ども3人は乗れないし、将来子どもたちが巣立ってからという話だったはず。「え! もっと先の話だったじゃん! みんな乗れないのにどうするの? 2台目なんて持つ余裕ないし! 勝手に決めないで!」と私はまくしたてますが、夫は「俺がひとりで働いて金貯めたんだからいいだろ! もう車屋に話も進めてもらってるし文句言うなよ!」と反撃。私はその言葉がショックで、何も言えませんでした。
翌日、以前から帰省を予定していたので、義実家に家族で行きました。そこで夫は「父さん、俺もスポーツカー買うことにしたんだよ」と義父に話しかけます。実は義父もスポーツカーを買ったばかり。義父は「でもそれじゃあみんなで乗れないだろう。困るんじゃないのか?」と私を気づかってくれました。私はここぞとばかりに「実は勝手に決めてきてしまって……。お金の余裕もそんなにないので困っているんです」と話しましたが、夫は「俺が仕事して貯めたお金なんだし、いいんだよ」と言います。
すると義父は「なにを言ってるんだ! 俺が貯めたなんて言うが、嫁ちゃんが節約してがんばってくれてるから貯められてるんだろう!」と怒りました。夫は「父さんだって自分の好きな車買ってるじゃん」と言いましたが、義父は「俺だって若いうちは家族のことを考えて車を選んでいた。今は母さん以外乗せないから買ったんだ。この車だって母さんと2人で選びに行った! 大切な買い物をひとりで決めたことなんてない!」。その言葉に何も言えなくなった夫。義父は「どんなに好きな車に乗れても、家族が悲しむようじゃ幸せにはなれないぞ。スポーツカーはいつか乗れる。今は家族を優先にしないと、そのうちお前が捨てられるぞ」と夫を諭していました。
義父の言葉が響いたのか、その後、夫は「専業主婦を望んだのは俺なのに、俺が仕事して貯めた金なんて偉そうなことを言ってごめん。父さんの言う通り、嫁ちゃんが頑張って節約してくれているから貯めることができたお金だよね……」と謝ってくれました。車も諦め、本契約前だったこともありキャンセルできました。スポーツカーは将来の楽しみにとっておいて、まずは子どものために夫と2人で貯金を頑張っていこうと思います。
著者:原田望/30代・主婦。やんちゃすぎる5歳の男の子と、わがまま放題の3歳の女の子、にっこり笑顔で癒してくれる1歳の男の子を育てる専業主婦。毎日ワンオペで発狂しそうになりながらも、実家や義実家に助けられて何とかなっている。子どもが大きくなったら働くために、資格取得の勉強中。節約ごはんづくりが趣味。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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