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「男の子を産めないなら離婚ね♡」とほくそ笑む義母と義妹→私「何も知らないのね」夫が実家に向かった本当の理由とは

「跡取りを産めない嫁なんて、失格よ!」と、娘が2人いる私に対し、義母と義妹はあからさまに不満をぶつけてきました。嫌味だけならまだしも……ついには、私の知らないところで勝手な動きまで始めたのです。

でも――何も知らないのは、あの人たちのほうだったのかもしれません。

夫の許可を取り、それから義母とは連絡を取らないようにしていた私。義母も孫娘たちには興味がないようで、義妹のところに生まれた男の子ばかりをかわいがっているようでした。

 

それから数年――。

 

ありがたいことに、私は再び妊娠しました。健診のため、定期的に産婦人科へ通っていたのですが、それを義妹に見られていたようで……? 

 

 

心配するふりをして連絡してきた義妹

「お義姉さんが産婦人科から出てくるの見ちゃった! なにかあったの……?」とメッセージで連絡してきた義妹。安定期に入っていたこともあり、私は妊娠していることを話しました。

 

「そうなんだ! 病気とかじゃなくてよかった!」と返信してくれた義妹。続けざまに「ところで……赤ちゃんの性別、もうわかってるの?」と尋ねてきました。

 

「うーん……まだはっきりしないけど、女の子かもしれないってお医者さんは言ってるよ」「私たちのところに来てくれただけでうれしいから、性別はどちらでも構わないと思っているの」

 

私がそう言うと、「は? 女の子……? また女の子!? 1人目も2人目も女の子だったのに、また女の子なんですか!?」と返信してきた義妹。

 

「お母さんから跡取り産めって言われてるのに、女の子しか妊娠できないなんて、役立たずじゃないですか」「やっぱり嫁としての自覚がない人のところには、男の子は来てくれないんですねぇ」

 

さっきまで私の体調を心配する素振りを見せていた義妹は、あっという間に手のひらを返し、私のことを見下すようなメッセージを連投してきました。

 

「お母さん、また悲しむだろうなぁ~! かわいそう!」という義妹のメッセージを見て、私は返すのをやめました。

 

 

孫の性別にこだわる義母

1時間後――。

 

「ちょっと! 妊娠したなんて聞いてないわよ!」と、義母から電話がかかってきました。おそらく義妹から連絡があったのでしょう。

 

「わが家の長男嫁っていう自覚が本当にないのね!」

「また女の子ですって? 跡継ぎが産めない嫁は出て行け!」

「私も結婚してすぐに男の子を産んだのに……あなたは本当に使えないわね」

 

黙って聞いていると、義母は電話口で言いたい放題でした。

 

義妹にも言いましたが、私たち夫婦は子どもの性別にこだわりはありません。次に生まれてくる子が女の子でも男の子でも、長女や次女と変わらない愛情を注ぐつもりです。さすがの私も我慢の限界に達し、義母に言い返しました。

 

「……孫娘というだけで、そういう態度を取るようなら……今後一切、うちの娘たちには会わないでいただけますか?」と私が言うと、「どうせ会いたくもないし、勝手にしなさいよ!」と義母。

 

「それより、息子にはちゃんと男の子を産めるお嫁さんを探さないと……」「離婚しても、親権は全部あんたが持ちなさいよ! 息子には新しい嫁とイチからやり直させるの!」「全部、男の子を産めなかったあんたの自業自得なんだからね!」

 

そう言って、電話を一方的に切ってしまった義母。私は深くため息をついて、娘たちのお迎えのため、保育園に向かいました。

 

 

夫が義実家に向かった本当の理由

1カ月後――。

 

その日、夫は覚悟を決めたような表情で「実家に行ってくる」と言い、ひとりで義実家へ行きました。娘たちと遊んでいると、義妹から「お義姉さん、知ってます~? 今日、お兄ちゃんがどこに行ってるのか」と連絡が。

 

「実家に帰ってるわよね?」と言うと、「あ、それだけしか知らないんですねぇ~」と義妹。

 

「実は今日、お兄ちゃんに女性を紹介するんですよ~。お母さん、ずっと楽しみにしてて! お義姉さんとは離婚して、再婚するの!」「しかもそのお嫁さん候補、私の友だちで! きっと結婚してすぐに男の子を産んでくれるはずだわ!」

 

「奥さんを変えたところで男の子ができるって保証なんてないでしょ」と言うと、「そんなのわからないでしょ!」と義妹。

 

義妹も義母と同じように、子どもの性別にこだわっているようでした。健康で生まれてきてくれさえすれば、それだけで十分なのに……。

 

「……ところで、夫は別の用事で実家に向かったと思うけど?」と私は義妹に言いました。「何のこと? もう私の友だちが実家にいるはずですってば」と義妹。

 

「何も知らないのは……どっちかしら?」私は大きくため息をつきました。「は?」と驚く義妹に私は「夫の目的は絶縁よ」と続けました。

 

1カ月前、私は義母から言われたことをそのまま夫に伝えました。娘たちを愛する夫はもちろん激怒。「君と別れるつもりもないし、娘たちと離れるなんて絶対ありえない!」と言って、ひそかに絶縁の準備を進めていたのです。

 

「今後、二度とうちに関わらないようにっていう誓約書を持って、夫は実家へ向かったわ」「お義母さんだけじゃなく、あなたとの絶縁も考えてるかもね」と言うと、義妹は「何よそれ……!」と慌てた様子でしたが、私は「そういうことだから」とだけ返し、やり取りを終えました。

 

 


それから間もなくして、義母のサインが記された誓約書を持った夫が帰ってきました。

夫から聞いた話によると、義母はその日、勝手に「次の嫁候補」を連れて、紹介の場を開いていたそうです。夫が誓約書を突きつけ、「今後一切関わらないでほしい」と告げると、義母は騒ぎ立てたそうですが、女性は明らかに戸惑い、「ご家族とは……?」と引き気味だったとか。夫が既婚者であることを、義母も義妹も伏せていたのでしょう。

 

世間体を人一倍気にする義母は、その場を早く収めたい気持ちと、怒りの収まらない夫の迫力に押されて、しぶしぶサインしたのだと、夫は淡々と話していました。その後、娘たちをお昼寝させて、夫婦で今後のことを話し合おうとしていたのですが、そこに義母からの電話が私にかかってきたのです……。

 

「ちょっと! なんで絶縁なんて話になるのよ! せっかくセッティングした時間が台無しじゃない!」「そもそも悪いのは女しか産めない嫁のあんただろうが! あんたは嫁失格なんだよ! だから新しい嫁を見繕ったのに!」

 

電話に出ると、義母の怒鳴り声。夫が娘たちを別室に連れて行ってくれたので、私はそのまま義母の説教をしばらく無言で聞き続けていました。

 

義母が息を切らしたタイミングで、「だとしたら、私は嫁合格ですね! なんせ、3人目は男の子ですから!」と言った私。

 

実は、だいぶ前から、義妹と義母が一緒になって私のことをけなしていることには気づいていました。義妹は私に寄り添うふりをして、私から情報を引き出し、義母に伝えていることもわかっていました。だからこそ、私は義妹に3人目の性別をはっきりとは伝えなかったのです。

 

「先日の健診で、男の子だとはっきり確認できました。ということで、3人目は男の子です」と言うと、義母は「う、うそでしょ……? それじゃあ、跡取りができたってこと?」とあからさまに声色を変えました。

 

「役立たずから、やっと一般的な嫁にランクアップしたのね! よくやったわ、褒めてあげる!」と言われましたが、義母に褒められてもなにもうれしくはありません。

 

「夫が持って行った誓約書にサインしてくださってますよね? 今後、私とも子どもたちとも関わらないって」と言うと、「それとこれとは話が別よ! 女孫はいらないけど、男の子なら跡取りだもの!」と義母は焦ったように言ってきました。

 

「私たちは3人の子どもたちを平等に愛していきたいので、生まれる前から男の子だけを贔屓しそうなおばあちゃんはいりません」「そもそも、金輪際関わりたくないので、おとなしく絶縁されてください」

 

「せっかく跡取りができたのに! 絶縁なんて嫌よ!」と義母。隣にいた夫がブチっと電話を切りました。

 

その後――。

 

 

絶縁した翌日、私たちは引越ししました。実は、以前から義母と離れて住むことを計画しており、家探しをして引っ越し準備を進めていたのです。義母はもとのわが家に突撃してきたようで、夫に「なんで家が空っぽなのよ!」と怒りの連絡をしてきたそう。

 

また、夫は絶縁と同時に、義母への生活費の援助も打ち切りました。義父はすでに亡くなっているため、義母が頼れるのはもう義妹だけ。しかし、義妹は専業主婦なので、自由に動かせるお金は限られています。義妹も義母も「こんなはずじゃなかった……」と嘆いているそうですが、夫も私も取り合うつもりはありません。

 

今、私たちは新居で3人目が産まれてくる準備をしています。誰にどう思われようと、家族は私たちのものです。家族5人、それぞれの存在を大切にしながら、これからも私たちらしい日々を積み重ねていこうと思います。

 

著者:ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

 

【取材時期:2025年4月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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