ママ友から渡された袋の中身は…
私は腕によりをかけて、からあげやグラタン、サンドイッチに加えてデザートまで、たくさんの料理を用意しました。飲み物もジュースやアルコールなど、みんなが楽しめるように種類をそろえました。当日は大盛り上がりで、食事も飲み物もみんな完食。頑張って準備してよかったと心から思ったのですが……。
お開きの時間が近づき、食材費や飲み物代の話をどう切り出すべきか迷っていました。ちょうどそのとき、ママ友が「ごちそうさま! これ、今日のお礼ね!」と言いながら、小さな袋を渡してくれたので、私はホッとしました。
しかし……ホッとしたのも束の間、袋の中身を見て、思わず言葉を失いました。入っていたのは駄菓子ばかりで、明らかに料理の材料費には遠く及ばなかったのです。ママ友の旦那さんも笑顔でお礼を言うだけで、お金のことに触れる様子はありません。もちろん、料理や飲み物はすべてわが家が用意することになっており、分担制にしたわけではありません。でも、かかった費用はすべてではないにせよ、大体の家族分ぐらいは払ってくれると思っていたため、呆然としてしまいました。
家族4人でしっかり食べて飲んだうえでのお礼がこれ……? と思い、差額を請求しようかとも思いましたが、関係がぎくしゃくするのが嫌で、結局何も言えずに終わりました。
別の友人からの言葉に感動
ママ友が少ない私は、「こういうものなんだろうか?」とモヤモヤを抱えたままその後を過ごしていたのですが……。ある日、別の友人一家を招いたときのこと。私が料理を用意すると、その友人はたくさんの手土産に加えて「材料費を払わせてね!」と申し出てくれたのです。
手土産で十分と思い、私が遠慮すると「時間をかけておいしい料理を作ってくれたんだから、足りないくらいだよ! これからも仲良くしたいから、気持ち良く受け取ってね」と言ってくれました。その言葉に、私は心が温かくなりました。
人によって価値観はさまざまなので、あんなにモヤモヤするのなら、初めてのホームパーティのときに自分の気持ちをきちんと伝えたほうがよかったのかもしれません。もしまたそのときのママ友と会う機会があれば、材料費に関してモヤモヤした気持ちを正直に話してみようと考えています。もし関係が悪くなったとしても、それまでの関係だったと受け入れるしかないと思っています。また、今回事前に費用について話し合っておかなかったことを反省しました。今後もまたこのようなパーティをするときはお互いが気持ちよく過ごせるように、誰の家で開催するかだけでなく、費用のことや役割分担や希望のメニューなどを事前に話し合っておこうと思います。
著者:木下うめ子/30代女性/2018年生まれの双子ママ。自閉症の双子のサポートに日々奮闘中。管理栄養士の資格を持っており、食べることが大好き。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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