公園の後、いつものスーパーへ
双子の息子と娘と一緒に公園で思いきり遊んだあとのわが家の定番コースは、近くのスーパーで昼食を調達することです。「ジュースほしい!」と声をあげる双子に応えつつ、私は疲れていたのでお惣菜で済ませようとスーパーに向かいました。
ワンオペの買い物は毎回一苦労です。ベビーカーを押しながら、「あれがいい」「これはいや」という2人の要望を聞きながら、周りにも気を配らなくてはなりません。店内の混雑と双子のぐずりが重なれば、気持ちにも余裕がなくなります。
通路の狭い店内で受けた衝撃
お菓子コーナーで双子のおやつを選んでいたときのこと。そこは通路が狭く、私のベビーカーがちょうど通りを塞いでしまっていました。そのとき、後ろから60代くらいの男性が通ろうとしていたので、私は「すみません!」と声をかけてベビーカーを動かそうとしました。ですが、思うように動かせずもたついてしまっていると、「ガンッ!」という音とともにベビーカーに衝撃を受けたのです。
私はベビーカーに男性の足が当たったのか、もしくは蹴られたのかわからなかったため、念のため大丈夫ですか?と声をかけました。
すると男性は「こんなの乗ってるからだろ。邪魔なんだよ」と吐き捨てるように言い、ガンとベビーカーを蹴ったのです。
傷ついた言葉、沈黙する双子
その場で私は「すみません」としか返せませんでした。確かに通路を塞いでいたのは私。でも、まさかあんな言い方をされるともベビーカーを蹴られるとも思っておらず、言葉に詰まってしまいました。ふとベビーカーを見ると、それまで元気にはしゃいでいたのにじっと静かに座って怯えたような表情の双子……。私の心はチクリと痛みました。
たしかに、ベビーカーが通路を塞いでしまっているにも関わらず、後ろの人に配慮ができなかったのは私の反省すべきところだと思います。また、すぐに動けずもたついて迷惑をかけてしまったのも事実です。けれども、わが子たちが乗ったベビーカーを蹴られたことは本当にショックで傷つきました。
今回、傷つきつつも、同じことが起こらないよう、もっと周囲への気配りができるように意識を高めていかなくてはと感じました。そして何より、双子が怖い思いをすることのないようにしなくてはと強く思っています。余裕がないときもありますが、周囲への配慮を大切にしなくては、と改めて思った出来事でした。
著者:野中 まゆ/30代女性/2022年生まれの男女双子の母。13年保育士として勤務。出産を機に退職し、現在は保育士経験や自身の子育て体験をもとに、在宅で執筆業務をおこなっている。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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