「洗わなくていいよ」と言う義母
義実家に行くたび、食器を洗おうとする私に「洗わなくていいよ」と声をかけてくれる義母。しかし、以前に義母と姑の話になったとき、「“洗わなくていい”って言われても、私は毎回ちゃんと洗っていた」と言っていたのです。
その言葉が心に残っていた私は、義母を見習って、なるべく食器を洗うようにしていました。しかし、娘が生まれてからは、母乳での授乳や、少しでも離れるとぐずってしまう娘の対応で、どうしても洗えないこともありました。
洗えなかったときには必ず謝罪の言葉を伝え、義母は「いいの、いいの! 気にしないで」と言ってくれていました。
夫への電話で義母の本音が明らかに!?
娘が2歳のころ、イヤイヤ期がピークに。パパでさえ拒否するようになり、私から片時も離れようとしなくなりました。
ある日、義実家でいつものように私が食器を洗おうとすると、娘が泣き出してしまい、義母が「洗わなくていいってば!」と、いつもより強めの口調で言ってきたのです。
申し訳ない気持ちを抱えながら、その日はそのまま帰ることに。
すると翌日、義母から夫に電話がありました。私たちが帰ったあと、義母は気疲れしながら一人で食器を洗ったことに不満を感じていたようなのです。
さらに、義母は「自分が子育てしていたときはイヤイヤ期がなかった」と話していたそうで、娘のように、なんでも嫌がるイヤイヤ期について理解できなかったとのこと。
せっかく孫に会えても「ママじゃなきゃイヤ」と言われ、傷ついていたようです。そして、「落ち着くまでしばらく会うのを控えたい」と言われてしまいました。
義母との関係を見直すきっかけに
夫は、義実家に行くとお酒を飲む義父の話し相手になっていたこともあり、私に任せきりだったことを反省。今後は、私が洗えないときは夫が食器を洗うと決めてくれました。
やがて娘が3歳になり、ぐずっても夫が対応できるくらいに落ち着いてきたころ、私たちは再び義実家を訪問するように。私はあらかじめ夫に「私が洗い物をしているときは娘の対応をお願いね」と伝え、できる限り食器を洗って帰るようにしています。
おそらく義母は、イヤイヤ期の孫の対応に戸惑い、とても疲れてしまったのだと思います。だからこそ、距離を置く選択をしたのかもしれません。
しかし、娘が成長してからは義母とも楽しく過ごせるようになり、私自身も無理なく食器を洗えるようになりました。義母との関係も自然と穏やかに戻っていき、今では安心して義実家に行けるようになったのでよかったです。
著者:花坂 芽以/30代女性。2016年生まれの女の子と2020年生まれの男の子の2児の母。趣味はネイルで、最新家電や最新のファッションにも関心あり。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)