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【白髪染め】美容院とセルフ染めは何が違う!?美容師が教えるプロレベルに近づける5つのコツ

40~50代のほとんどの人が定期的におこなっている白髪染め。美容院に行くとキレイに仕上がって持ちも良いけれど、最近は市販の白髪染めも種類が豊富です。美容院とセルフカラーにはどんな違いがあるのでしょうか? セルフカラーでもプロのような仕上がりに近づけることはできる? 白髪染めのアレコレをTAYA丸の内店のトップデザイナー末藤礼さんに教えてもらいました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

スタイリスト末藤 礼さん
美容師/TAYA 丸の内店 主任 トップデザイナー

任せてよかったと思っていただけるよう、一人ひとりのお客さまとの出会いを大切にしている。ヘアだけでなく、海外のヘアショー参加や国内での雑誌撮影など多数のキャリアを持ち、TAYA のトップメンバーが集結するクリエイティブチームにも所属。サロンワークの他に撮影でのメイクも担当。とにかく美容が好き!な美容室TAYA のヘアデザイナー。
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美容院とセルフカラーの主な違いは?

美容院の白髪染めの相場は安くても3,000円からで、セルフカラーは1個1,000円程度。価格分の違いはどこにあるのでしょうか? 末藤さんが解説します。

 

違い1:仕上がり

美容院ではプロが施術するため色ムラ、塗りムラが出ないのはもちろんですが、それだけではなく、カラー剤そのものもお客さまがもともと持っているメラニンやダメージレベルに合わせて緻密に配合しています。お客さまがベージュを希望しているからといって、そのままベージュを使うことはありません。一方セルフカラー剤は微調整が利かないため、思ったような色味が出ないことがあります。

 

違い2:ダメージ

カラー剤にはアルカリ剤が含まれています。これは毛髪のキューティクルを開き、髪の内部に色素を閉じ込めるため。施術後はアフターケアで髪を酸性に戻し、キューティクルを閉じる必要があります。

 

カラー施術後もキューティクルが開いたままでいると、毛髪のタンパク質や水分が流出して、乾燥、パサつき、切れ毛の原因に。カラー剤の色素も出て行ってしまうので色持ちも悪くなります。つまり白髪染めをしつつ髪をキレイに保つためには、いかにアルカリ剤を除去するかがカギと言えます。

 

そのため美容院で使用するカラー剤はセルフカラーに比べて揮発性が高く、アルカリ剤が頭皮に残りにくいようにできています。さらにカラー後にシャンプーをする際には、まず湯でカラー剤を乳化し、しっかりとすすぐことが基本。仕上げに髪を酸性に整えるトリートメントを使用し、ダメージレスでつややかなカラースタイルをつくっていきます。

 

美容院でのカラーを基本にセルフカラーでメンテを

カラー剤イメージ

 

「白髪が染まるならどちらでも同じ」と思う人もいるかもしれませんが、プロによる白髪染めは技術もカラー剤も高品質。一方でコストがかからず手軽なセルフカラーは、次の美容院の予約までの間、白髪を一時的にカバーするのに向いていると言えます。

 

白髪染めは長期間にわたっておこなうケースがほとんど。キレイな髪をキープするには、美容院での施術とセルフカラーを組み合わせるのがおすすめです。

 

 

素人でもできる!セルフカラーをうまくおこなうコツ

セルフ染めイメージ

 

1:「Tゾーンカラー」ならセルフでも簡単

セルフカラーで全体を染めることを繰り返していると、何度もカラー剤が入る毛先のほうが黒ずむといったことが起こってきます。自分で全体染めをおこなうのも難しいので、セルフカラーでは白髪が目立つ分け目と生え際の「Tゾーン」のみを染めるのがおすすめです。

 

使用するカラー剤も少量で済むので、1個で2~3回使えることも。万が一思うような色味にならなかったとしても、生え際だけなので美容院でリカバリーしてもらいやすいのもメリットです。

 

2:ブラシを立てて塗る

カラー剤を塗るときは、塗布用のブラシを立てて頭皮に押し付けるようにするとしっかりと髪に塗り込むことができます。特に生え際はカラー剤が浮きやすいので、短冊状にカットしたティッシュをパックのように貼り付けるのもおすすめ。

 

また、あらかじめ水で濡らした綿棒を数本準備しておくと、生え際に塗りすぎてしまったカラー剤をさっと拭き取ることができるので便利です。

 

3:カラー剤放置中の入浴中はNG

カラー剤のアルカリ成分は塗布量・温度・時間に比例して強力になります。入浴のついでにセルフ染めをする方もいますが、放置中に湯船につかると体温が上昇し、カラー剤が効きすぎてしまうことが。ムラが出ることがあるので避けましょう。

 

4:カラー剤は「乳化」してからシャンプー

オイルクレンジングをイメージするとわかりやすいのですが、カラー剤は油性なので、すすぎが不十分な状態でシャンプーをすると落としきれないことがあります。シャンプーの前には、カラー剤が白っぽくなるまで湯を頭皮になじませて「乳化」することが大切。

 

洗面台などに湯を張り、頭を入れてパシャパシャと洗えるとベターですが、難しいときは手ですくった湯を何度か頭にかけ、カラー剤が緩むまでしっかりもみ込むといいでしょう。その後、しっかりとシャワーでカラー剤をすすいでからシャンプーをおこないましょう。

 

また炭酸水には髪を酸性に戻す働きがあります。自宅に炭酸シャワーがあればぜひ活用してください。もしくはシャンプー後、湯船に張った湯の中に炭酸入浴剤を入れ、頭まで浸かる、市販の炭酸水をかけるのも良いでしょう

 

5:トリートメントの放置時間を長めに

カラー後はアルカリに傾いた髪の毛を酸性に戻すため、トリートメントをおこないましょう。このとき、浸透の時間をいつもより長めに取ると酸性に戻りやすくなります。

 

 

もっと知りたい白髪染めQ&A

ヘアケア・白髪染めイメージ

 

Q:色持ちを良くするには?

カラーの大敵は、高温・紫外線・シャンプー。施術当日、帰宅後にシャンプーをするのは避けましょう。色素は施術から3~4日を過ぎると定着するので、染めてから1週間程度、カラーケアに特化したシャンプーを使うと持ちがよくなります。UVも褪色の要因になるので、UVケア機能のあるシャンプー、トリートメント、スタイリング剤を活用するのがおすすめです。

 

Q:白髪染めの頻度は?

白髪の量や気になり具合、ヘアデザインにもよりますが、40代なら1カ月半~2カ月、50代なら1カ月~1カ月半、60代なら2週間~1カ月程度が目安です。頻繁なカラーリングはダメージになるので、リタッチを中心にメンテナンスしましょう。全体染めのタイミングは美容師に相談しましょう。

 

Q:伸びても目立たない「白髪ぼかし」とは

「白髪ぼかし」とは白髪を活かした明るめのカラースタイルです。いろいろな技法がありますが、例えば黒髪が8割、白髪が2割といった場合、黒と白の中間色を4割、黒髪4割、白髪2割となるようにハイライトを入れてから、全体的にカラーを入れます。異なる髪色を染めることでグラデーションが生まれるので、白髪が伸びてきても根元が気にならなくなります。白髪ぼかしは専門的な技術が必要となるので、トライしたい方は対応している美容院をチェックしてみてください。

 

編集部まとめ

ダメージと隣り合わせの白髪染めは、カラー施術と同じくらいアフターケアが大切。セルフ染めの際もひと手間を加えて、つやつやのヘアスタイルをかなえてみたいですね。

 

※※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

 

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取材・文/中澤夕美恵(52歳)

出版社、編集プロダクションを経てフリーになって約20年。2021年よりスポーツジム通いに目覚め、せっせと運動に励むもののほぼ減量しておらず、ズッコケる。いつか痩せると信じて今日もジムへ……。

 

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