子どもを持つ素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいマムさん。SNSで「産んだら幸せになれる」という内容を投稿したところ批判コメントが多数寄せられ、プチ炎上!
マムさんは、既婚者である大学時代の友人・ホシミさんとキクさんに愚痴をこぼしますが、会話の中でホシミさんが子どもを欲しがっていないことを知ります。
その理由は、離婚して家を出て行った母親の日記を読んだことで、自分の存在が母親を苦しめていたことに気付いたから。それでも「産んだら絶対幸せになれる!」という価値観を押し付け続けるマムさんに、ホシミさんは愛想を尽かして帰ってしまいます。
さらに、キクさんも流産した経験があることを告白。流産以来、妊娠自体が怖くなってしまったことや、実母から心ない言葉をかけられた過去をマムさんに打ち明け、「子どもは好きだけど持つつもりはない」と、はっきり伝えます。
ようやく自分の間違いに気付いて顔面蒼白
キクさんの話を聞いたマムさんは、「流産なんて、つらかったよね……」と涙をこぼしながらその悲しさに寄り添います。続けて「キクのお母さんはひどいよ。苦しんでいる人に“早く産みなよ”って押し付けちゃダメだって思ったよ」とポツリ。
「つらい事情があって子どもを持たない選択をしたのは、キクさんもホシミさんも同じ」だと言われて初めて、自分の失言に気付いたマムさん。
「私、すっごく最低でひどいことを言ったんじゃ……」
それぞれつらい心境であっても、毎日マムさんが送っていた子どもの写真に対して、「かわいいね」と普通に返信してくれていたふたり。でも、本当はそれがどんなにつらくて苦しいことだったかを察して、青ざめるマムさん。
自分の言動を反省するマムさんに、キクさんは「ホシミも私も子を持たないことを夫婦で決めて、ちゃんと納得してる。理由があって子を持たない人もいるから……それを否定しないであげて」と多様な生き方を受け入れることの重要性を伝えるのでした。
▼自らのひどい言動にようやく気付けたマムさん。「子どもが好きだけれど、持たない」という選択をしたふたりに対して、過去の自分の言動がどれだけふたりを傷つけるものだったか分かったようですね。
友人とはいえ、違う考えを持つもの同士、ときには意見がぶつかったり傷付けあったりすることもあるでしょう。しかし大切なのは、そのあとにどう向き合い行動するかです。
自分の間違いに気付き、反省できるマムさんならきっとホシミさんやキクさんとの友情を再構築できるはず。お互いの違いを理解し、受け止めようとする努力を忘れることなく友情を深めていってもらいたいですね。
※ 「妊娠恐怖症」とは:妊娠や出産を極度に恐れている状態を指し「トコフォビア」とも言われます。妊娠による自身や赤ちゃんの身体的な変化を恐れたり、分娩時の痛みやリスクに対して過度な恐怖を抱くこともあります。性交渉を避ける、妊娠したら中絶を考えるなどの行動として現れることもあります。一般的に、もともとの精神疾患やトラウマが原因となっている可能性が高く、専門家によるサポートが重要です。治療としては、精神療法やカウンセリングがあげられますが、今回のように夫など身近な人の理解が支えとなります。「妊娠恐怖症かも?」と思ったら、ひとりで抱え込まずに専門家や信頼できる身近な人に相談することが大切です。
尾持トモさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。