きっかけは1本の電話だった
友人と会う機会が減り、もっぱら文字でのやりとりが多くなっていた中で、たまたま1人の友人と電話で話したときのことです。その友人と私は同級生で、気が付けば人生の半分以上の長さの付き合いになります。最近では、同い年ということもあり、自然と健康だとか老化だとかそういった話題になりがちでした。
彼女と私は、昔からインドア派で、運動が苦手。ダイエットや美容に興味があるものの、なかなか運動が長続きせず……という共通点を持っています。ファッション誌をはじめとする女性向け雑誌を読むのが大好きな彼女は、健康やダイエットなどに関しての流行に詳しく、「ちまたで〇〇がはやっている」と聞いてはすぐに挑戦するチャレンジャーでもありました。
彼女と久しぶりに会うといつもハマっているものが変わっていて、「今、何にハマっているの?」と聞くのが私のひそかな楽しみになっています。なので、いつも通り今回も聞いたのです。そして、そこで登場したのが「こんぶちゃ」でした。
詳細を聞かないままとりあえず始めた習慣
ハマるものがその時々で変わる彼女が、今ハマっているものは「こんぶちゃ」だそう。しかも、数年前に1度はまり、一時期離脱してから再び戻ったとのこと。「最近では薬局などで簡単に手に入るから、自分で作るのはやめて買っている」と話してくれました。
何に良いのかと聞いたところ、「腸内環境のサポートになる」とのことでした。また、「デトックスにも役立つ気がして、肌の調子も良くなった気がする」と言っていました。「最初はすぐトイレに行きたくなったから、外出するときは飲まないようにした」とまで話していたので、私もがぜん、興味が湧きました。
しかし、残念ながら時間切れでそれ以上聞くことができないまま、その日は電話を切ることに。そして私は早速スーパーで「昆布茶」をゲットして飲み始めたのでした。彼女の一押しは「紅茶割り」でしたが、私の口には合わなかったので、そのまま飲むことにしました。
最初は規定より少し多めにお湯を注いでいましたが、途中から塩分が気になり始めたので、彼女が「自分で作っていた」と言っていたのを思い出し、手作りに挑戦。ネットで見かけた、だし昆布+緑茶+塩というレシピを元に、だし用昆布を買ってミルで粉にし、市販の昆布茶に混ぜてみると、ちょうど良いあんばいになりました。
やっとわかった、自分の勘違い
昆布茶を朝晩飲むようになってから2週間。彼女の言ったような劇的な変化はありませんでしたが、お通じは快調だし、何より間食をしたい気持ちがなくなりました。時折感じていた甘いものへの欲求も遠のき、いつも棚に用意してあるおやつもパタッと減らなくなりました。その結果、1カ月後には少しですが体重が減ったのです。
それからしばらくして、また彼女と電話をする機会がありました。そこで、自分も昆布茶を買って飲んでいること、間食が減って体重も減ったことなどを話しました。ところが、アドバイスをもらうつもりで「梅昆布茶のほうが好きなのだけれど、効能が違うのかな?」と言ったところで、急に彼女が笑い始めたのです。
そして、そこで彼女が言っていたのは「昆布茶」ではなく「Kombucha」だということが判明したのでした。彼女がはまっていたKombuchaは、別名紅茶キノコとも呼ばれる発酵系飲料で、昆布茶とは味や効能がまったく異なるものでした。
ネットで調べてみたところ、昆布茶は代謝をサポートしたり、脂肪の蓄積や過食を防ぐのに役立つといわれているそうです。また、Kombuchaは腸内環境の維持や免疫力、美肌、日々の元気をサポートする飲み物として紹介されていました。
まとめ
Kombuchaと昆布茶は、発音は同じでもその働きも味もまったく別のもの。それぞれの特性をよく知ると、どちらにも良さがありました。ただ、教えてくれた友人いわく、Kombuchaのほうは、購入するにも自作するにもちょっと注意が必要とのこと。なぜなら、購入する場合は、砂糖をはじめ、さまざまなものが添加されているものがあったり、酵母自体が死んでしまっているものもあるから。
そして、自作する場合は食中毒の危険などもあって注意が必要だからだそうです。 それでも、ちょっとKombuchaを自作してみたいと思っている今日このごろ。しっかり情報収集して、安全に楽しみたいです。もちろん、昆布茶も継続中です。
【久野さんからのアドバイス】
Kombuchaは発酵食品で、微生物の働きによって生成される酸性物質や含まれるオリゴ糖が善玉菌を増やし、腸内環境を整える作用が期待できます。これにより、免疫機能の維持や代謝サポートにも役立ちます。
一方、昆布茶も原料の昆布に由来する食物繊維やミネラルを含んでおり、腸内環境の改善に貢献します。また、食物繊維は満足感を得やすくするため、過食の防止にも良いです。
ただし、昆布茶に含まれるヨウ素は、とり過ぎると甲状腺機能に影響を与える可能性があるため注意が必要です。
どちらもバランスの良い食事と併用し、健康や美容のサポートとして適量を心がけてじょうずに活用しましょう。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:小沢 ゆう/40代女性。長野県在住。低体温&極度冷え症脱出めざして、温活に夢中。
イラスト/サトウユカ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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