記事サムネイル画像

初の出生数70万人割れ!ママ・パパ緊急調査「子育てにAI活用」4割が示す、“孤育て”の実態と打開策とは?

2025年6月4日、厚生労働省が発表した人口動態統計によると、2024年の年間出生数は68万6061人と過去最少を更新し、初めて70万人を下回りました。少子化がますます深刻化する中、子育て中のママ・パパは今、どのような課題を抱えているのでしょうか。

ベビーカレンダーは2025年5月、18歳未満の子どもをもつママ・パパ564名を対象に「子育てとAI活用」に関する実態調査を実施しました。

 

その結果、全体の約4割が「育児にAIを活用している」と回答し、人に相談しづらい悩みや不安を“AIに話す”という新しい子育てのかたちが広がっていることが明らかに。その背景には、周囲に頼れずひとりで育児を抱え込む“孤育て”の実情が見えてきました。

 

約4割が「育児にAIを活用」“孤育て”の実態が浮き彫りに

今回の調査では、全体の44.5%(251名)が「AIを使ったことがある」と回答しました。

 

さらに251名に対し、「育児において、AIやAIを活用したアプリ/サービスを使うことはありますか?」と尋ねたところ、「まったく使わない」と回答した人を除き、87.6%(220名)が何らかのかたちで育児にAIを活用しているということがわかりました。

 

つまり、全体の約4割、3人に1人以上が、育児にもAIを積極的に取り入れているという実態が明らかになったのです。

 

「ベビーカレンダー」アンケート調査結果

 

AIは、子育て中の疑問や不安をその場ですぐに相談できる点や、繰り返し話を聞いてくれる点が評価されており、相談相手や気持ちの整理役として活用されていることがわかります。

 

中でも、「周囲には打ち明けづらい悩みをAIに相談している」という声が目立ち、頼れる人がいない中で、孤独に子育てと向き合っている家庭の実情が見えてきました。

 

 

「誰かに話せる安心感」ママ・パパが求めるのは“頼れる存在”

「ベビーカレンダー」アンケート調査結果

 

AIを育児に取り入れている家庭に「どのような目的で活用しているか」を尋ねたところ、最も多かったのは「育児の悩み相談」(42.7%)でした。「子どものしつけ」「発達」「お金」に関することなど、人には聞きづらい悩みや、「イヤイヤ期の対応」「かんしゃく時の声かけ」など、家庭内だけでは解決が難しい悩みをAIに相談するケースが多く見られました。

 

次いで多かったのが「育児の記録や生活リズムの管理」(37.6%)「子どもの体調・症状の相談」(33.5%)です。「育児記録から機嫌が悪くなりやすい時間帯を教えてくれた」「発熱や吐き戻しがあったときの対応をAIに聞いて復習できた」といった声がありました。日々の記録と照らし合わせながら、体調や機嫌の変化に気づきやすくなったり、不安なときに次の行動を考えるヒントを得たりと、日常の判断を支える使い方が目立ちました。

 

さらに、「愚痴や不安を話す・気分転換」(28.0%)の回答も多く、「夜中でも気軽に会話できる」「友人に連絡するほどではない内容も話しやすい」「育児中、ネガティブになったときに褒めてくれるので自己肯定感が高まる」など、AIが気持ちに寄り添い共感してくれることで救われたという声が多く集まりました。

 

 

「ベビーカレンダー」アンケート調査結果

 

続いて、子育てにAIを使って「よかった」と感じたことを尋ねたところ、最も多かったのは「育児のアイデアや知識がすぐに得られた」(49.5%)、次いで「自分ひとりで抱えこまずに済んだ」(43.1%)「夜間やすきま時間でも頼れる」(39.5%)などが上位にあがりました。

 

時間や場所を選ばず、聞きたいときにすぐに答えが得られる点は、育児中のママやパパにとって大きな安心材料になっているようです。ほかにも「時間や心の余裕ができた」(32.1%)「誰にも聞けなかった悩みを相談できた」(24.3%)など、精神的な負担の軽減に言及する声も多く見られました。
 

 

少子化に歯止めを!必要なのは“相談できる環境”

調査では、AIを育児に活用する家庭が約4割にのぼることがわかり、悩みを打ち明けたり、気持ちを整理したりする手段として、AIを“頼れる存在”のひとつと捉えている声もありました。

 

この結果から見えてきたのは、「相談できる環境があること」こそが、ママ・パパの安心や前向きな子育てにつながっているという点です。「誰かに話せる」「ひとりじゃない」と感じられる環境の重要性が、これまで以上に高まっていることがわかります。

 

 

少しでも多くの人が「子どもを育てたい」と思える社会の実現に向けて――相談できる環境の充実こそが、少子化対策の本質であると考えています。

 

 

ベビーカレンダー編集長 二階堂美和<ベビーカレンダー編集長 二階堂美和>

育児はいつの時代も大変ですが、核家族化と共働きの広がりにより、いまのママ・パパが抱える物理的・心理的負担はさらに大きくなっています。実際、ベビーカレンダーには「気軽に相談できる相手がいない」という声が、数年前より増えました。

 

今回のアンケート結果でも、ママたちがいかに孤軍奮闘しているかが改めて浮き彫りになりました。その一方で、登場したばかりの生成AIをいち早く育児に取り入れ、活用するママたちのたくましさには深く感銘を受けています。

 

目の前のママ・パパが孤立せず、笑顔でいられる社会を実現できれば、「私も子どもを産み育てたい」と思う次世代はきっと増えるはずです。私は、そうした環境づくりこそが少子化打破への重要なステップだと信じています。

 


どうか、ひとりで抱え込まないでください。悩んだとき、迷ったときは、いつでも私たちを頼ってください。
ベビーカレンダーは、あなたのそばにいます。

 

そして、この記事およびメッセージが皆さまにとって「自分ごと」と感じる一助となり、優しさが広がる社会につながることを願っています。

 


【調査概要】
調査タイトル:「育児×AI(人工知能)」に関するアンケート
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2025年5月23日(金)~5月30日(金)
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営しているサービスを利用した方
調査条件:18歳未満の子どもをもつ男女(564名)
【出典について】
本調査内容を転載される場合は、出典が「株式会社ベビーカレンダー」であることを明記していただきますようお願いいたします。

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • コメントがありません

  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    ママトピの新着記事

  • PICKUP