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「パパを探そう」迷子を助けて企業の最終面接に遅刻。不採用を覚悟していたら…社長「君は!?」

私は都内で大手学習塾の講師をやっていましたが、会社の経営方針に納得いかず転職を決意。就職活動の末、とある個別指導の学習塾・B社の最終面接を受けることになったのですが……。

いざ最終面接へ!

私が塾の講師になりたいと思ったのは、姉が家庭教師をしていたことがきっかけでした。そして、今回最終面接を受けることになった学習塾は、創業してまだ5年で30代半ばの若手社長が経営しています。生徒それぞれのペースに合わせて丁寧に指導する方針に、私は惹かれました。

 

「緊張するけど、全力を尽くそう!」と期待に胸を膨らませながら、面接当日の朝を迎えます。

 

迷子を発見

しかし、B社へ向かう途中、私は道端で不安そうな顔をする幼い女の子を見つけました。女の子はひとりで、放っておくことなどできません。

 

私が「どうしたの?」と声をかけると、「パパがいないの」と女の子は半泣きに。A子ちゃんというその子に詳しく話を聞いたところ、幼稚園へ向かう途中で父親とはぐれてしまったのだとか。

 

私は、「一緒にパパを探そうね」と励ましながら、手掛かりを求めて交番へ向かいます。すると、そこでA子ちゃんは父親と再会。「ごめんな、不安だったよな」と涙ながらに娘を抱きしめる父親の姿を見て、ホッと一安心しました。

 

「この度は本当にお世話になりました。実は昨年、妻を事故で亡くしたばかりで。突然シングルファザーになったもので、あまり育児に慣れておらず……」

 

父親は何度も頭を下げてお礼をすると言ってくれましたが、私は時計を見て仰天。面接の時間が迫っていたのです。「無事再会できて良かったです! 私、先を急ぐので」とその場を立ち去りました。

 

面接に遅刻したものの…

急いでB社へ向かったものの、10分の遅刻。遅れることは直前にメールで伝えておきましたが、「最終面接に遅刻なんて、印象が最悪だ……」と不安になりながら面接会場に入りました。

 

ところが、社長もまだ来ていないとのこと。社長自ら面接に参加する予定のため、人事担当者から「しばらくお待ちください」と言われました。

 

そして15分後、面接会場に入ってきた社長を見て私はびっくり。

 

「えっ……!?」

 

「あれ、君は……!」

 

なんと社長は、今さっき会ったばかりのA子ちゃんの父親だったのです。

 

面接は和やかな雰囲気で進み、社長は満面の笑みで私の採用を決定してくれました。

 

それからすぐに私はB社に入社し、講師として授業を受け持つことに。教育への思いが一致する社長のもとで、毎日イキイキと仕事に励んでいます。

 

さらに、社長からは「娘がまた会いたいと言っているのですが、嫌でなければ友人として休日に会ってくれませんか?」とのお誘いが。もちろん、「私もA子ちゃんにまた会いたいです」と快諾。

 

こうしてプライベートでも社長と親交を深めて、先日、ついに「付き合ってください!」と告白されたのです! これからは仕事だけでなく、プライベートも充実しそうです。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 


 

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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