気にはなっていたけれど…
子どものころから肌が青白くて、どちらかというと皮膚はデリケートなほうでした。そんな自分のくるぶしの辺りには、10代のころから色素沈着が。人に見せる場所でもないし、痛みもかゆみもない。少々目立ってはいたけれど、「まぁ、そんなものか」とそのままにしていました。
美容への関心が薄かったこともあって、何もケアらしいケアはしてこなかったのです。20代、30代と年齢を重ね、多少気にすることはあっても、「どうにかしよう」とまでは思わず。しかし、後悔することになるとは、このときは思ってもいませんでした。
40代で迎えた、くるぶしの変化
40代に入ったころから、なんだかくるぶしの様子が変わってきました。色素沈着が濃くなったように感じるだけではなく、触ってみると皮膚が明らかに硬く、そして分厚くなっているように感じます。まるで、くるぶしが2つ並んでいるかのような錯覚すら覚えました。
その時点でも、まだ痛みはありませんでした。けれども、皮膚の乾燥がひどくなり、ある日ついにヒビ割れができてしまったのです。「これはさすがに放っておけないかも」と、ようやく行動に移すことにしました。
夫に話してみたところ、彼が愛用していたフットケアグッズを教えてくれました。かかとの角質取りに使っていた、ヘアブラシのような形のヤスリ。彼のかかとは見事につるつるだったし、「これ、いいじゃん」と思って、私も使わせてもらうことにしたのです。
快感に任せて削り過ぎた代償
お風呂上がり、柔らかくなった肌をヤスリで軽くこすってみたら、固くなった皮膚がどんどん削れていく感覚に驚いた私。ごわごわしていたところが滑らかになっていくのがうれしくて、ついつい夢中になってしまいました。
ところが、削っているときはまったく痛くなかったのに、しばらくするとジンジンとした刺激が……。
やり過ぎてしまったようで、ヒリヒリする痛みが出てしまいました。何日かすれば治るかと思っていましたが、傷んだ部分はかさぶたになり、むしろ前より固く、そして色も濃くなってしまったのです。
肌が弱いことはわかっていたはずなのに、「角質が取れる気持ち良さ」に負けてしまった私。半年以上たった今でも、ヤスリを当てた箇所はしっかりと主張を続けています。くるぶしの隣に、もう1つくるぶしがあるような見た目は変わりません。見るたびに、後悔がよみがえります。
まとめ
あのとき、少し冷静になれていれば、ちょっとずつ様子を見ながらやっていれば……。そんな「たられば」をいくつも思い浮かべてしまいます。肌が変化することに驚きはあっても、それにしっかり向き合えていなかったことに反省しました。何事も、「気持ち良いから」と止まらなくなるのは、危うさと紙一重なんだと痛感しました。体に起きた小さな変化が、後々の大きな違和感につながるものだと、今も足元を見るたび、当時の自分の「うっかり」を思い出してしまいます。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:岩下カナコ/40代女性。2015年生まれの娘、2017年生まれの息子、2019年生まれの双子の息子たち4児の母。育児に癒やされたり疲れたり、時には自己嫌悪したり。そんな日々を送っている。
イラスト/sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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