「仕方ないよね?」頬を赤らめ息子へ好意を向ける母→反省することなく最後は暴力、警察に連行され… #カスハラするのは誰? 最終話
「カスハラをする、あなたは誰?」最終話。飲食店で誠実に働く興梠(コウロギ)アユミさん。ある日、名指しで身に覚えのないクレームと、同僚の蝉川(セミカワ)ナツキくんとの交際を示唆するクレームが届きました。後日、クレーマー本人が店で騒ぎを起こしますが、店長の機転でその場は収まります。
同時に、クレーマーは同僚の蛇野さんで、蝉川くんと浮気をしているのではないかという疑惑が浮上。蛇野さんから親密さをアピールされ、不安を募らせる興梠さん。蝉川くんと話して、一度は浮気疑惑は晴れたものの、後日、蛇野さんに呼び出された場所に蝉川くんも一緒に現れ、興梠さんの気持ちは冷めていきます。
さらに、店での騒動を撮影した動画がSNSで拡散され、再び店にクレームが。SNSに投稿された写真には蛇野さんに似た女性が写っており、興梠さんの中で「クレーマーは蛇野さんで、蝉川くんと浮気をしている」という疑惑は強まります。
そんな矢先、今度は蝉川くんの母親が店にやって来ます。母親は親密そうな蝉川くんと蛇野さんの関係を問いただそうとしますが、蝉川くんは母親を冷たくあしらいます。見かねた興梠さんが母親を庇うと、母親はなぜか「お義母さんとか呼ばないで!」と興梠さんを突き放したのです。
その後、蝉川くんが電話で興梠さんにクレーマーの正体を告白しようとすると、電話の奥から母親の声が。繰り広げられる親子の異様な会話から、興梠さんはクレーマーは蝉川くんの母親だと確信。
翌日、アルバイトを辞めると店長に申し出た興梠さん。そこに蝉川くんが現れ、クレーマーは自分の母親だと告白。そして、蝉川くんの実母は亡くなっていて、今の母親は継母で、その継母からずっと恋愛感情や性的な眼差しを向けられてきたと語ります。誰にも言えなかったと涙を流し……。
クレーム騒ぎの終息と残った疑問の答え
ナツキは涙ながらに、自身の暗い過去を告白。すべてを私と店長に話してくれたあとは、事態は一気に進みました。




















蝉川くんの父親は、初めて継母の息子に対する異常な行動を知り、「息子になんてことをしたんだ!」と詰め寄ります。
しかし、「だって好きなんだから仕方ないよね?」と反省の色がまったく見られない蝉川くんの母親。
「仮にでも母親だろ? あんたの行くところは警察か病院の2択だ」
しびれを切らした店長がひと言。すると蝉川くんの母親は店長に手を挙げ、警察へ連行されました。
その後、身の安全のため、実母の祖母のもとへ身を寄せることにした蝉川くん。興梠さんは、別れの場面でふと浮気疑惑のあった蛇野さんの存在を思い出し、「何だったの?」と蝉川くんに訊ねました。
「母親からアユミを守りたくて……」
蝉川くんは、蛇野さんと浮気をしているように見えれば、興梠さんに対する母親の敵意を逸せると考えたと話します。
浮気疑惑は、興梠さんを守るためのカモフラージュだったとわかって、ようやく笑顔が戻った興梠さんなのでした。
クレーマー騒ぎと、蝉川くんの母親の問題が一気に解決してよかったです。興梠さんにとっては災難でしたが、興梠さんにも蝉川くんにも真剣に話を聞き、受け止め、絶対の味方でいてくれた店長の存在が、大きな支えとなっていたのではないでしょうか。
愛情の形は人それぞれですが、自分の欲を満たすためだけの愛で接しては、相手に苦痛を与えてしまいます。興梠さんや蝉川くん、店長のように相手を思いやる愛を持っていたいものです。真面目で思いやりのある興梠さんと蝉川くんそれぞれが、これから明るい未来を歩めることを願っています。
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