「姿まで消えちゃった…」待ち時間が終わって出てきた小さな骨 #預金資産ゼロの父が倒れた話 196
「預金資産ゼロの父が倒れた話」第196話。2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。
エェコさんのお父さんは脳の病気で倒れ、リハビリ院に入院。記憶力低下が顕著で預金も資産もない状態だったので、生活保護を申請して支給金を受けることに。
介護施設に入所後、医師からもう回復は望めないと言われ、お父さんは要介護度は4に。そこに「自然に死なせて」というお父さんの意思がありました。新型コロナ対策で面会謝絶が続く中、ついに深夜に訃報が到着。火葬は3週間後となり、少人数の家族や親しい人のみで、故人を直接火葬場に送り火葬だけをおこなうシンプルな葬儀を選びました。一方、葬儀までに位牌と仏壇を買おうと決心し、某大手通販サイトにて文字入れも含めてお手ごろな価格で位牌と仏壇を購入。3週間後、病院からのお見送りを終えて、子どもたちと火葬場へ向かい、簡素ながらも自分ひとりだけでなく孫たちがいる中で葬儀ができることにエェコさんは涙しました。お焼香も終わり、最後の拝顔のとき。娘のナナちゃんが「怖い!」と拒否反応を示しました。元気なころのお父さんしか知らず、変わり果てた姿を前に戸惑うのも無理はありません。これが、身近な人の「死」を初めて経験する瞬間だったのです。思わずエェコさんも心の中で叫んでいました。「お父さんを焼かないで!!」と……。
声にならない願いは、かなえられるはずもなく、焼却炉の扉は閉められました。泣き崩れてしまったエェコさんは、子どもたちに支えられてロビーへ。気持ちを落ち着けて軽食を買いに売店に行くと、こちらも感染症対策で、購入できるのはお菓子のみ。最後まで感染症に振り回された日々だったのです。
お父さんっ…!








炉から出てきた父は、当然ですが白骨と灰のみ。これで、姿も消えてしまったのです。
恐怖心が最高潮に達した娘を避難させ、私はしんみりと納骨をおこないました。父のお骨はとても軽く、骨壺の中にカランと落ちていきました。
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火葬も終了し、お箸でお骨を拾って骨壺に収めたエェコさん。寂しさや悲しさ、つらさは尽きませんが、こうした儀式を経ることで、知らず知らずのうちに心が自然と受け入れてくれるのかもしれませんね。
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