おいの面倒を見るのは当然とばかり頼る義妹
友人と夫が交際中も、義妹からよく連絡が来ていました。友人が「妹と仲良いんだね」と聞くと、夫は「仲は別に普通かな。今、週1ペースで母ちゃんとおいっ子の面倒を見てる。たまに保育園のお迎えとかも」と答え、「次の土曜日も預かってほしいみたい」と義妹からの連絡の内容を教えてくれました。
「妹さん忙しいんだね」と尋ねると、「んー。大体遊びでしょ」とひと言。結婚を考えていたので、今後が不安になった友人が問いただすと、「これから預かる回数は減らすつもり。俺たちの子どもが生まれるころには、おいっ子も小学生だから心配しないで」と言ったそうです。
それから約半年後、顔合わせも兼ねて夫の家族と食事会が開催されました。人懐っこいおいに対し、義妹は不愛想。友人が義妹に話しかけても、会話はまったく広がらず……。夫は「これから俺が預かれるのは月2回までね」と言うと、義妹は「えー、困るんだけど」と、友人のほうをにらみつけます。友人は「何この人。苦手だな」と思ったそうです。
その後も、おいの面倒を見るのは当然とばかりに義妹からの預かり依頼は続いたそうですが、約束は守られ、友人たちも無事結婚したのです。
10万円無心!厚かましい義妹にあきれるばかり
結婚してしばらくたったある日の夕方、夫に義妹から複数の着信が。夫は会議中で電話に出られず、会議後にかけ直すと、「もー。遅い。保育園のお迎え頼もうと思ったのに、全然出ないからお母さんに頼んだわ」と義妹に逆ギレされたと、帰宅後に夫から聞かされた友人。
義妹の態度にカチンときて「厚かましいよ。最初から一緒に住む義母に頼めばいいのに。どうして当たり前のように頼んでくるの?」との文句が喉元まで出かけたそうですが、家族の悪口はダメだとグッとこらえ、「大変だったね。お疲れさま」と声をかけたそうです。
それから数日後、義妹から今度は「お兄ちゃん、お金貸して」とLINEが。「うわ、妹がお金貸してだって」と夫は友人に報告後、とりあえず理由を聞くことに。返信には「入学説明会で学用品を買うんだけど、推し活とか美容に使いすぎちゃった。お母さんには言えないからお願い」とあり、夫もさすがにあきれるばかり。
「もうちょっと考えて使えよ。ちなみにいくら?」と返すと、「えー。10万円くらいあればいいかな」と、まったく悪びれる様子もなく大金を要求する義妹。友人はすかさず「10万円!? さすがに断って」と求めると、「そもそもあいつにお金貸しても返ってこないんだよ」と夫から耳を疑うような発言が……。
これまで何度も貸し付け…ついに夫婦喧嘩に
「え? 今までSちゃん(義妹)にお金を貸していたの?」と聞くと、「んー。何回か言われて貸した。でも、返せって言っても何かとはぐらかされて、20万円近く返ってきていないかも」とぽつり。いくら兄妹間のこととはいえ、友人は初めて知った事実です。
「ふざけるのもいいかげんにしろよ。ちゃんと全額返済してから頼め」と夫が送ると、「じゃあ、Y(おいっ子)が小学校行けなくてもいいのね! あー、Yかわいそう」と義妹はまた逆ギレ。
義妹に腹が立った友人は、夫に向かい「おかしいよ。おいっ子はかわいいけど、なんであの人の言いなりなの?」と言ってしまったのです。すると、夫は若干ムッとしながら「あいつがシングルになってから、おいっ子のためにやってきたんだよ」と反論。
友人は「もちろん母親も息抜きが必要だと思う。でも、あの人は感謝もなければ、まったく悪びれる様子もない。全部やってもらって当たり前に見える。自分がお金の管理できてないのに、あんな頼み方おかしいでしょ?」と詰め寄り、2人は少し険悪な雰囲気になったそうです。
しばらくすると、夫は「んー。たしかにおいっ子のためだと思っていたけど、あいつを調子に乗らせただけだね。今後、お金は一切貸さないけど、学用品は俺からプレゼントさせてほしい。嫌な思いさせてごめんね。母ちゃんにもちゃんと話すわ」と理解してくれました。
義妹には「学用品は俺からプレゼントする。今後お金は貸せない。今までのことも母ちゃんにも話すから」と送ったようです。義妹からは「お母さんに言うとか最悪。今まで貸してくれたのに、あの人と結婚したからだね」と返信が来たのだとか。
義母は、兄妹でお金の貸し借りをしていたことを知らず、義妹を厳しく叱ったものの、今まで甘やかしてきたことを後悔していると言います。義妹からはさほど反省の様子は見られないようですが、20万円は義母が立て替えて返済。それからは義妹が夫にお金を借りることはなくなったそうです。
まとめ
義妹にとって友人の夫は、子どもを預かってくれたりお金を貸してくれたりと、都合のいい存在だったのでしょう。しかし、家族間でも感謝の気持ちを持たねばなりません。友人の夫もおいのためだとしてきたことが、義妹への甘やかしだったと気付いてくれました。身勝手な義妹によって、新婚夫婦に亀裂が入らずよかったと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:山﨑 みさ/30代女性・ライター。産後の物忘れの悪化に悩む、2018年生まれの男の子と2022年生まれの女の子のママ。趣味は甘い物を食べること、緩く宅トレをすること。
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※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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