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「悪い!飲み過ぎて寝坊した笑」結婚式当日、軽々しく式をドタキャンする婚約者→式はもう終わったけど…?

婚約者の彼は、明るくてお調子者。熱しやすく冷めやすい性格です。結婚式も彼の勢いの乗せられて、やることに決まってしまいました。彼には貯金がないので、私はウェディングフォトを撮るだけで十分だと考えていたのですが、彼に「一生に一度だよ? せっかくだから式を挙げようよ!」と言われ……。

結局、私がほとんどのお金を出して、結婚式を挙げることになりました。飽きっぽい彼なので、「やっぱりやめたなんて言わないでね?」と何度も念押しして、私は式の準備を進めることに。

 

結婚式を3日後に控えたある日、婚約時にやめると約束したはずのギャンブルでしたが、彼が競馬をしていたことが判明しました。それもたった1日で120万円も使ってしまったのです。あきれた私が彼にお説教をしていたら「結婚する気うせたわ」と言い出した彼。

 

ここまでひとりで結婚式の準備を進めてきて、その費用もほとんど負担している私にとっては、許し難い発言。私は頭に血が上りすぎて、返す言葉が見つかりませんでした。すると、私がブチギレていることを察したのか彼は、「結婚式まで、しばらくひとりで頭を冷やす」と言って、どこかへ出かけていったのです。

 

結婚式当日、寝坊してドタキャンする彼

そして迎えた結婚式の当日、約束の時間になっても彼は現れません。もはや怒りは通り越して、私は彼に対してもう何の感情もありませんでした。すると、彼からメッセージが……。

 

「悪い!飲みすぎて寝坊した笑」
「二日酔いだし、今から行っても間に合わないし、式はキャンセルで!」

軽々しく結婚式をドタキャンしてきた彼。準備が進むにつれ、結婚式への興味も薄れていたし、約束をやぶってギャンブルもするし、もう彼にとって結婚式はどうでもいいことなのでしょう。『寝坊したからもういいや』という発想がすべてを物語っています。

 

「式はもう終わったけど?」
彼からのメッセージにあきれて、そう返信した私。

 

「え?」
挙式の時間よりも前に連絡しているはずだから、まだ始まってもいないだろうと彼は言いますが、本当に式はもう終わっていました。実は、彼から連絡がくる少し前、とんでもないハプニングが起こったのです。

 

控え室に入り、まずはメイクから……私が準備を始めようとした瞬間、ある人物が会場に乗り込んできました。式場のスタッフの方々が慌ただしく対応している音に気づいて、様子を見に行くと、見知らぬ女性が彼の名前を叫んで暴れていたのです。

 

なんと彼女は、数週間前に彼に捨てられたという浮気相手。彼女は私を見つけると、ズカズカ近寄ってきて、自分のほうが彼から愛されている「これがその証拠!」と言って、私にいろいろな物の写真を見せてきました。

 

「彼は私と結婚するって言っていたの!」と泣き叫ぶ彼女は、どこからか今日が結婚式だと聞きつけ、乗り込んできたようです。幸いにも、家族だけを呼んだ結婚式だったので、理由を話して式をキャンセルしました。

 

家族全員が、彼の浮気を知ることとなり、私の両親は激怒。彼のご両親は泣きながら私に何度も何度も謝罪してくれて……。

 

彼がいない式場で起こった出来事をすべて伝え終えた私は、彼に婚約破棄を宣言しました。私は彼がこういう人間だと知っていたので、浮気の事実をショックではありましたが、あまり動揺はしませんでした。飽きっぽい彼が、私だけを愛し続けてくれるわけがないと、どこか諦めていたのかもしれません。

 

彼との関係をスッキリ清算

彼は「婚約破棄はしたくない! 許してくれ! お前を愛しているからお前を選んだんだ!」と言って、なかなか引き下がってくれませんでした。このままダラダラと揉めるのは嫌だったので、私は弁護士に相談し、間に入ってもらうことに。

 

その結果、彼は私と別れることに渋々納得し、私は婚約破棄の慰謝料や今まで立て替えてきたお金のすべてと、彼のせいで当日キャンセルになった結婚式の費用も100%、彼に請求できることになりました。

 

私はすべてが終わりスッキリしましたが、浮気相手はまだ恨みが晴れていないようで、彼のことを追い回しているようです。なぜ彼女が、そこまで彼を恨み、執拗に追いかけているかというと……結婚式の日に彼女が、彼から愛されている証拠として私に見せてくれた、いろいろな物の真実を私が教えてしまったからなのです。

 

彼女が彼から貰ったというネックレスは、私がバザーで500円で買ったもの。一度だけつけてその後まったくつけなくなったので、私はゴミ箱に捨てたのですが、なぜか彼女の手に渡っていました。また、彼から貰ったと写真で見せられた香水も、恐らく元は私のもの。友人から海外のお土産で貰ったものの、香りが好みではなかったので使わず放置していたら、彼に妹にあげてもいいかと聞かれ、彼にあげた香水と同じでした。

 

愛されていると信じて、喜んでつけていた彼からのプレゼントが私のお下がりだったと知り、彼女の怒りの矛先は、私から彼へと移ってしまったのです。どこまで自分をバカにすれば気が済むのだと怒り狂っていました。彼女が怒るのも当然です……。

 

浮気相手の彼女に感謝!!

あのまま彼と結婚していたら、今ごろ私はどうなっていたのでしょう。彼のダメなところをわかってはいたものの、彼を信じたい気持ちや、好きな気持ちもあって別れる勇気がなかった私。今となっては、結婚式に乗り込んでくれた浮気相手の彼女には感謝しています。籍を入れる前に別れることができて本当によかったです。

 

彼は今回の慰謝料などの支払いで借金を抱えることになったそうです。ご両親からも見放されてしまった彼。今では借金返済のために寝る間も惜しんで働き詰めの生活を送っているとご両親から聞きました。

 

一方私は、もうすっかり元気になりました。いっときは落ち込みましたが、彼に振り回されるストレスがなくなったのでお肌の調子もよく、若返った、きれいになったと、周りから言われるようになりました。今度は誠実なパートナーを見つけたいと思います。どこで何をしているかわかりませんが、浮気相手の彼女にも幸せになってほしいなと思っています。

 

◇ ◇ ◇

 

結婚という大きな決断の前に相手の本性がはっきりと見えたのは、不幸中の幸いだったのかもしれません。人を軽んじた態度は、お金も信頼も愛も、すべてを奪い去っていくのですね。結婚式を当日キャンセル、浮気発覚と大変な事態に見舞われましたが、この大きな痛みは、本当の幸せを掴むための大切な一歩となることでしょう。素敵なパートナーと出会えることを願っています。

 

 

【取材時期:2025年5月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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