会社を休職し、本格的ながん治療がスタート。抗がん剤治療が始まり、副作用に苦しむルナさんですが……。
医師から告げられた“究極の選択”とは
※乳房温存療法…乳房全体を切除するのではなく、がんとその周囲の組織のみを取り除いて乳房を残す手術法
苦しい治療にも、おなかの赤ちゃんのために前向きに取り組むルナさん。この頃から胎動を感じるようになり、赤ちゃんの存在をより身近に感じられるようになりました。そして手術に向けて、「乳房温存」か「全摘」か、再び難しい選択を迫られることになったのです。
乳がん治療の過程で、難しい選択に直面したルナさん。乳房温存療法には、乳房を残せるというメリットがある一方、残された乳房に再発する可能性もあります。ただし、放射線治療を併用することで再発リスクは大きく低減するとされています(胎児への影響を考慮し、妊娠中は原則として放射線治療を行いません)。
一方、乳房切除術(全摘出術)は乳頭や乳輪を含む乳腺組織をすべて切除するため、再発リスクをさらに抑えることができますが、乳房は失われます。近年は乳房再建技術が進歩し、再建によって乳房のふくらみを取り戻すことを前提とした手術も増えています。
担当医師の「一緒に考えていきましょう」という言葉は、寄り添ってくれる姿勢が感じられてルナさんも心強いのではないでしょうか。自分の希望をしっかり伝えながら、医師と相談して治療方針を決めていきたいですね。
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