お節介な義母のエスカレートした行動
義母は、立ち会い出産にしなさいと言い、自分が立ち会うと主張してきました。
それまでも「ベビーカーはこれがいいわよ」と勝手に決めようとしたり、「名前を考えておいたから」とリストを渡してきたり、「産院は私が出産した病院にしなさい」と、出産施設の選び方にまで口を出してきたりと、何かと介入してくる人でした。
私は義母に立ち会われることには強い抵抗があり、代わりに実母に立ち会ってほしいと、前もってお願いしていました。義母には丁重にお断りしておきました。
そんななか、迎えた出産予定日の10月下旬。破水したため、私は産院に入院していました。やがて陣痛が始まったため、母に来てもらおうと連絡しました。ところが、そのとき義母が病院に到着しました。
なぜ義母がいるのかと尋ねると、「どうしても立ち会いたくて、夫から入院のことを聞いた」と言います。陣痛の痛みに耐えていた私は、怒る気力も、何かを言う気力も残っていませんでした。この病院では、立ち会い者の名前までは事前に登録する必要がなく、「夫・実母・義母のうち、いずれか1人まで」という決まりだけでした。
あとから実母も駆けつけてくれましたが、そのときにはすでに義母が分娩室に入り込んでおり、実母の立ち会いは叶いませんでした。結局義母に立ち会われた状態で、出産することになったのです。
娘が生まれ、私が最初に抱いたあと、赤ちゃんは義母の腕に渡されました。立ち会っていたのが義母だけだったので、当然といえば当然の流れです。それでも、私はどこかで「本当は自分の母に抱いてほしかった」と思っていたのかもしれません。義母が当たり前のように赤ちゃんを抱いている姿を見て、胸の奥に小さなモヤモヤが残りました。義母が来たとき、「嫌なものは嫌」と勇気を出して言えなかった自分が情けなくて、あとになって悔しさが込み上げてきました。
あの出産の記憶は、今も胸の奥に残っています。でもあれ以来、「自分の気持ちを後回しにしない」と決めました。あのときの後悔が、思っていた以上に心に残っていたと気づいたからです。たとえぶつかっても、自分らしくいられる子育てをしていきたい。今はそう思えるようになりました。
著者:小林みか/30代女性/1歳の娘を育てる専業主婦。趣味はお菓子作り、猫のお世話。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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