孫フィーバー!義母の暴走
義母は女手ひとつで夫を育てあげ、孫の誕生を誰よりも喜んでくれました。産後はそんな義母に何度も助けてもらいました。しかし、私は義母に対して、次第に違和感を覚えていったのです。
初めて違和感を覚えたのは、娘が1歳のころ、外食に誘われたときのことです。義母に娘と2人で連れて行かれた先は、タバコの煙が漂う居酒屋だったのです。義母の友だちが3人集まっていて、おそらく孫を友だちに見せたかった様子。すぐに退出しましたが、「孫を見せたい」という理由だけで、喫煙OKの居酒屋に幼い娘を連れてこさせるなんて……とモヤモヤが残った出来事でした。
その後も、酔っ払った義母が大雪の中、娘に上着も着せずに連れ出そうとしたり、チャイルドシートのない車に乗せようとしたり……。娘を危険に晒す行動に、少しずつ「違和感」が「不信感」へと変わっていきました。
心を閉ざした日
そしてある日、私の怒りがとうとう頂点に達っすることが起こりました。ちょうど世間がコロナ禍のとき、義母が突然娘にキスをしたのです。誰もがナーバスになっている時期に、何も考えていない義母の行動が信じられませんでした。
これをきっかけに、私は初めて、義母に対する不信感を夫に打ち明けました。しかし夫は「別にいいじゃん」と鼻で笑ったのです。私の気持ちをわかってくれないどころか、義母の肩を持つ様子に絶望的な気持ちになりました。
怒りと悲しみの中、娘を守るために私が決断したのは、「義母と会わない」ことでした。
初めて伝えた自分の気持ち
会わないと決めてから3カ月が経ち、夫とはなんとなくギクシャクした関係が続いていました。そんなある日のこと、夫が勝手に義母とお出かけの予定を決めたことが判明したのです。大喧嘩の末、夫の口から出たのは「そんなに自分の思い通りにしたいの?」という言葉でした。
そのとき初めて、私の「娘を守りたい」という思いが夫にまったく伝わっていないのだと気づき、私は自分の気持ちを整理しながら、手紙に思いを綴ることに。手紙を読んだ夫はようやく事の重大さに気づいたのか、理解してくれて、義母に「自分の気持ちより子どもの安全を優先してほしい」と伝えてくれました。義母も、夫に言われたことでさすがに反省したようで、それからは娘の安全を考えて行動してくれるようになりました。
「義母と会わない」と決めていた私は、問題に向き合うことから逃げていたのかもしれません。あのとき勇気を出して夫に手紙を渡したことで、夫は義母の言動を気にかけてくれるようになりました。おかげで、今は義母とは良好な関係を築いています。自分なりの方法で気持ちを伝えることの大切さを実感した出来事でした。
著者:福田 茉春/30代女性/2022年生まれの女の子のママ。理学療法士として病院勤務を経て、現在は放課後等デイサービスにて子どもたちの支援をおこなっている。毎日朝活として読書と運動に励んでいる。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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