蜂の巣を駆除する決心を固めたサエさん夫妻。そして……。
小さいから平気でしょ?自分たちで駆除することに
隣の家にできたのはアシナガバチの巣。「まだそれほど大きくないから」と、夫のユウタさんは完全防備で駆除に挑みました。ところが、スプレーを巣にかけた瞬間、アシナガバチが大きな羽音を立てて一斉に飛び出し、ユウタさんに襲いかかってきたのです。
なんとか無事に駆除できましたが、ユウタさんは「もう二度とやりたくない……」と疲労困憊。駆除のために準備した防護服やスプレーなどの費用も思いのほかかさみ、予想外の出費となりました。
アシナガバチは比較的おとなしい性質で、巣を刺激しなければ人を攻撃することはほとんどありません。ただし、毒針を持っているため、十分な注意が必要です。巣が小さく(テニスボール〜ソフトボール程度)、低い位置にある場合、装備をしっかりすれば自分で駆除できることもあります。しかし、危険が伴ううえ、必要な道具をそろえるにはそれなりの費用もかかります。無理をせず、専門業者に依頼したり、自治体に相談したりする方法も選択肢のひとつ。
また、蜂は刺されると死に至ることもゼロではありません。刺されたら、まずその場を離れましょう。針が残っている場合は、ピンセットや毛抜きなどで慎重に取り除きます。その後、毒を絞り出すように患部をつまみながら、流水でよく洗い流してください。なお、口で吸い出すのは危険なので必ず手で行います。不安がある場合は、皮膚科や小児科へ。呼吸困難、嘔吐、強い眠気、発熱などのアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が少しでも見られた場合は、ためらわずに救急車を呼びましょう。
なお、蜂の巣の駆除は基本的に、その敷地の所有者が責任を負うものです。今回、サエさん夫婦がけがもなく無事に駆除できたのは良かったですが、本来の所有者以外が勝手に駆除を行うと新たなトラブルを招く可能性もあるため注意したいですね。
みぃ子さんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。