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「助けて!」冬の川沿いで車椅子が傾斜…命の危機を支えた存在とは【体験談】

私が九死に一生を得たのは、ある冬の日のことでした。そのころの私は、事故の後遺症で車椅子生活が始まったばかり。外出することにまだ不安があり、自宅で過ごす日々が続いていました。

久々の妻との散歩で…

そんな私に気遣って、妻が「少し外の空気を吸ってみよう」と誘ってくれました。向かったのは、妻がよく歩いているという川沿いの道。冷たい風が頬をかすめましたが、久しぶりの外出に私は心が弾みました。しかし、その日の路面は、前日からの寒波の影響で凍りついていたのです。

 

私たちは、そのことを深く考えず歩みを進めていました。ところが突然、妻が足を滑らせて体勢を崩しました。その瞬間、私の乗った車椅子が傾き、川の方へと倒れそうになったのです。そこはガードレールもなく、ほんの少しでもバランスを崩していたら、車椅子ごと川へ転落していたかもしれません。

 

本当に危なかった…

私はとっさに車椅子のタイヤを両手で握りしめ、妻も必死で私の腕をつかんでくれました。ほんの数秒の出来事でしたが、まるで時間が止まったかのような感覚でした。

 

なんとか倒れ込む寸前で体勢を立て直した私たちは、しばらくその場に立ち尽くしていました。体の震えが止まらず、ただ冷たい風の音だけが耳に残っていました。

 

 

もし妻がいなかったら

この出来事を通じて痛感したのは、「いつもの道でも油断はできない」ということ。そして何よりも、妻の存在がどれほど大きな支えになっていたかを改めて思い知らされました。あのとき彼女がそばにいてくれなければ、私は今ここにいなかったかもしれません。

 

まとめ

今では、「あのときは本当に危なかったね」と笑って話せるようになりましたが、あの瞬間の緊張と恐怖は、きっと一生忘れることはないと思います。まさに、人生最大の危機一髪でした。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:山田太一/60代男性・無職。

イラスト:おんたま

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)

 

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