夫は休日のたびに、義両親に買い物や運転をさせられています。どうにも断れないようで、完全に言いなり状態。
ある日曜日、突然わが家に義両親がやってきました。夫は外出していたため、私が対応すると、義父が衝撃のひと言を放ったのです。
義父が衝撃のひと言…
「そろそろ仕送りしてくれ。月10万……いや、50万は必要だな」
無茶な要求に驚いた私は、「そんな金額はお渡しできません。それに仕送りのお願いなら、まず夫に相談してください」と言い返しました。すると、義父はまたも信じられないことを言い出したのです。
「アイツに仕送りなんて無理だよ。借金まみれだからな」
私は驚いて声も出ませんでした。夫に借金があるなんて、聞いていない。しかし、思い返せば、高額な買い物のためにお金を貸してほしいと言ってきたことが一度だけありました。しかも、それを断ってから、あきらかに夫の態度が冷たくなったのです。
義両親によると、夫は浪費癖がひどく、友人の多くを金銭トラブルで失っていると言います。もしかして、夫は私と結婚して借金を肩代わりさせようとしていた……?
そう考えると、夫の態度が急変したことにも納得できました。その夜、夫に義両親の話をすると、何も言わず自室に閉じこもってしまった夫。腹が立った私は、週末に探偵事務所に行き、夫の行動調査を依頼。
探偵事務所から帰宅すると、なぜか義両親が自宅のリビングでくつろいでいました。夫が勝手に合鍵を作って渡していたようで、再び仕送りの督促。私が拒否すると、義両親は逆ギレ。私も堪忍袋の緒が切れ、「いい加減にして!!」と怒鳴り返し、家から追い出しました。
数日後、探偵から連絡があり、なんと夫の不倫が発覚。私はギャンブルでもしているのではないかと疑い、夫が本当に義両親の相手をしていたのか調べるために依頼したのですが、まさか不倫をしていたとは……私は離婚を決意しました。
身勝手な義両親をついに撃退
数日後、義両親が再びやってきて、「二世帯住宅を建てなさい! 親と同居するのは義務だ! 家族なんだから当然でしょ」と、とんでもない要求をしてきました。
私は夫と離婚することで頭がいっぱいでしたが、義両親の態度にも腹が立ちます。そこで私はニッコリ笑って、「わかりました!」と返事をして、二世帯住宅を建てることにしたのです。すぐに業者に依頼し、設計を進めました。
完成するまで私は実家で過ごし、着工から数か月後、ついに完成の日が近づき、義両親に「来週、家が完成します」とだけ伝えた私。完成当日、キャリーケースを引いた義両親がご機嫌で登場。「家具も家電も全部処分するから、新しいのお願いね!」と大はしゃぎです。
さらにそこへ、引っ越し業者のトラックが到着し、私の両親も登場! 義両親に笑顔であいさつする母に続けて、「いやあ、本当に親孝行な娘で……私たちと暮らすために建ててくれたんですよ」と父が言い放ったのです。
「どういうこと!?」と慌てる義両親に、私は「お義父さんとお義母さんに、親との同居は義務だと言われて、確かにと思ったんです。だから、両親と暮らすことにしました」と伝えました。
自分たちと住むって言っただろうと怒鳴る義両親に、私は義両親と住むとはひと言も言っていないと告げ、もう義理の家族でもないことを教えてあげました。
実は、私は少し前に夫に不倫の証拠を突きつけ、離婚済み。夫はまだ義両親に報告していなかったようです。事実を告げても「俺たちがここに住む!」と大騒ぎ、強引に家に入ろうとする義両親。私が「やめてください!」と抵抗すると義両親はさらにヒートアップ。
閑静な住宅街なので、ご近所の方に通報されてしまったようで、なんと警察が到着。義両親は警察の方に説得され、その場から去っていきました。
お金目当ての義家族の末路
それから数日が経って、義両親は改めて私のところにやってきて、当面の生活費を援助してほしいと懇願してきたのです。義父は私のお金をあてにして、仕事をやめてしまっていて、義母も散財しまくっていたそうで……。
もう関係のない他人のためになぜ私がお金を出さなければならないのかと、強い憤りを感じました。しかし、この先も家の周辺をうろつかれたり、逆恨みからどんな迷惑をかけられるかわからないという不安もあり、私は義両親に『もう二度と関わらない』と約束させ、お金を渡すことに。すると、義父は仕事を、義母はパートを探すと言って、とぼとぼと去っていきました。
元夫は私と離婚したあと、不倫相手と再婚したそうです。浪費癖が治るとは思えないので、相手や相手のご両親に見放されるのも時間の問題でしょう。今ではどこでどんな生活をしているのかさっぱりわかりません。
一方私はというと、新しい家で、両親とのびのび生活しています。会社の業績も好調で、仕事が忙しいときは、両親が家事を手伝ってくれて、本当に助かっています。これからも、家族と幸せに暮らしていきます。
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人のお金をあてにして、自分たちはラクをして豊かな生活を送ろうとするとは……身勝手な親子でしたね。きっぱり縁を切ることができてよかったです。「家族だから」という言葉を、一方的な要求を正当化する道具として使ってはいけません。本当の家族とは、互いを尊重し、思いやり合う関係性のことをいうのではないでしょうか。家族だからこそ甘えず、互いを思うことを忘れずに接したいものですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
著者:ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班