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亭主関白な義父「お前が介護しろ!」義母「やっとこの日が来たわ」30年以上待ち望んだ義母の仕返し

私は30代の兼業主婦です。仕事をしながら、夫と5歳の娘と暮らしています。私の悩みの種は、近くに住む義父の存在です。

たまに義実家へ顔を出すことはありますが、穏やかな時間は長く続きません。

 

女は孫じゃない……!?

ある日、義実家で娘と一緒に義母や夫と談笑していたときのこと。

突然、「うるさい! 騒ぐんじゃない!」と義父の怒鳴り声が響きました。

 

「俺は女は孫とは認めないと、何度言ったら分かるんだ!」

 

場の空気は一変。義母は困ったように微笑み、「ごめんなさいね、せっかく来てくれたのに……」と謝るばかり。

義父の暴言にはみんながすっかり慣れてしまっていて、義母も「逃げる」という選択肢を持ちません。

 

夫はそんな義母を心配し、私は「もしもの時は、すぐに義母を迎えよう」と心に決めていました。そんなある日、義母から一本の電話が入ったのです。

 

 倒れた義父と変わらぬ態度

「お、お父さんが倒れて病院に運ばれたの!」

 

命に別状はなかったものの、入院先でも義父は相変わらず、家族や義母への文句は止まりませんでした。

けれど、義父がいない間、義母は少しずつ笑顔を取り戻していきました。

 

「これを機に、施設に入ってくれたら……」

 

そんな私たちの淡い期待もむなしく、義父は言い放ちました。

「施設には絶対行かん! 夫の世話は妻がするもんだろうが!!」

 

私はもうこれ以上、義母が犠牲になるのは見ていられませんでした。けれど義母は静かに微笑みながら言ったのです。

「今までの恩返し、たっぷりさせていただきますからね」

 

その言葉には、不思議な強さがありました。

 

義母の小さな仕返し

義母は、義父にメルヘンなイラストやキャラクターの服を着せ、食事もかわいらしい盛り付けにして出しました。義父はどれだけ横柄な態度を取ろうと、着替えも食事も一人ではできないのです。もう以前のようにはいきません。

 

義母は穏やかに語りました。

「たしかに、生活できたのはあなたが稼いでくれたおかげ。でも、お金だけじゃ家庭は回らないのよ。私はあなたに感謝してた。でも、あなたは私に感謝したこと、あったかしら?」

「30年以上のあいだ、毎日あなたに怒鳴られて、罵られて……ずっと耐えてきたの。それなのに、これからも毎日あなたの介護なんて、正直もう無理です。施設に入っていただけないなら、私が家を出て行きます」

 

義父はしばらく考えてから、静かに「すまなかった」と言い、リハビリができる施設に入ることを了承したのです。

 

義父が自分で身の回りのことをできなくなるまで、ひたすら耐えた義母の辛抱強さには、驚きました。義父の入所後、怒声が響くことがなくなった義実家では、義母が穏やかな日常を取り戻しました。

義母に同居を提案しましたが、「今はひとり暮らしを楽しみたいの」と断られてしまったほど、今の生活を楽しんでいるようです。習い事を始めたり、ご近所さんと出かけたり、毎日楽しそうでホッとしています。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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