救世主は保健室の先生
生理中の下痢症状で一番つらい思いをしたのは高校生のころ。ある生理中のこと、生理痛と下痢のつらさでパニックになり、「先生、助けて!」と叫びながら保健室に駆け込みました。
そして私は保健室のベッドで休ませてもらうことに。すると保健室の先生が、プラスチック製の湯たんぽにお湯を入れ、タオルで巻いて私のおなかにあててくれました。「おへその下あたりにあててごらん」と言われ、数分そのままの状態で過ごしました。すると、温められたおかげかおなかの痛みが和らいだ気がしたのです。
下痢の原因は冷え?
保健室の先生いわく、体が冷えていると生理中に下痢になりやすくなる場合もあるとのこと。そのため、私に湯たんぽを渡してくれたのでした。
使い捨てカイロをおなかにあてたり、腹巻きを巻いておなかを冷やさないようにしてみたら?とのアドバイスをしてくれ、「生理中はいつも以上に体を大切にね」と言ってくれた保健室の先生。不安だった私にとって、先生のやさしい言葉で安心できたことを覚えています。
もちろん、保健室の先生からは、一度病院でしっかり診てもらうようにとも言われました。そのため、親に話して症状を伝え婦人科を受診。特に病気は見つからず、親子ともども安心しました。それ以降、生理中は体を冷やさないように、という意識を常に持っています。
※生理中に下痢になるのは、冷えも1つの原因ですが、生理が始まるとプロスタグランジンが分泌されます。プロスタグランジンは、子宮だけでなく腸の動きも活発にする働きがあり、下痢が生じやすくなります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:浦部さくら/50代女性・子育てが一段落したアラフィフ。若いころから鉄欠乏症に悩まされ続けてきたことがきっかけでちょっとした健康オタクに。結婚、出産、育児、健康など経験してきたことや興味のあることなどを突き止めたレポートを執筆中。
イラスト:ふるみ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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