教えてくれたのは、青果のプロ「小林青果株式会社」
福岡で創業74年、青果の生産者と小売店舗のバイヤーの間をつなぐ「仲卸(なかおろし)」の事業を展開している小林青果株式会社。
九州各県はもちろん、全国各地から旬の食材や特性の強い商品を仕入れ、お客様へお届け。ここ数年で小売店舗も9店舗まで展開し、公式インスタグラムやnoteで、野菜の豆知識や生産者さんのイベント情報などを発信。
安全で安心できる食品だけでなく、作り手の思いや熱量、消費者の期待、販売店の信頼、すべての人の笑顔と心をつなげられるよう活動中。
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上手なきゅうりの保存方法
きゅうりは95%が水分で乾燥に弱く、すぐにしなびたり中が白くなったりします。
きゅうりの保存は気温によって使い分けができます。
涼しい季節は常温で2~3日。気温が高い時期は冷蔵庫で7~10日。
長期間保存したければ冷凍保存で1か月可能です。
きゅうりの量と使用頻度で、保存方法を使い分けしてみてください。
常温保存の場合(目安2~3日)
- 汚れや水分をキッチンペーパーできれいに拭き取ります
- 新聞紙かキッチンペーパーで全体を隙間なく包み、乾燥を防ぎます
- 室内の涼しいところで、ヘタの部分を上にしてグラスなどに立てて保存します
きゅうりの表面についた汚れや水分はカビの原因になので、キッチンペーパーできれいに拭き取りましょう。
グラスなどに立てて保存するのは、育った環境と同じにするためです。
冷蔵保存の場合(目安7~10日)
- きゅうりの表面の汚れや水分をきれいに拭き取ります
- 新聞紙かキッチンペーパーで全体を隙間なく包み、乾燥を防ぎます
- ポリ袋に入れ袋の口を軽く結びます。結露してペーパーがぬれていたら時々交換します
5℃以下になると低温障害を起こし、中が茶色く変色します。
冷え過ぎないように野菜室に立てて保存してください。
冷凍保存の場合(目安1か月)
- 使うときすぐに調理できるように、水洗いしてスライスします
- 塩もみしてしばらく置き、水分をしぼります
- 小分けしてラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍します
水分を絞ってから保存することで食感が良くなり、青臭さも取れますよ。
食べないほうがいいきゅうりの見分け方
きゅうりは生で食べることが多いので次のポイントに注意してください。
・きゅうりから白い汁が出ている
・表面がぬめっている
・変な臭いがする
・表面にカビや白い斑点が出ている
以上のようなきゅうりは食べないようにしてください。
きゅうりを切って中が茶色く変色している場合、低温障害による変色であれば食べられますが、傷んで変色している場合は食べてはいけません。
傷んでいるときは、ぬめりや匂いをともないます。
低温障害なのか傷んでいるのか、どちらなのか迷ったら食べないようにしてください。
さらに、きゅうりは極たまに苦いことがあります。
苦いきゅうりにはククルビタシンが含まれている可能性があります。
腹痛や下痢などの症状を引き起こすことがあるので苦いきゅうりは絶対に食べないようにしてください。
きゅうりは“立てて保存”でパリッと長持ち!
今回は青果のプロ・小林青果株式会社さんに「上手なきゅうりの保存方法と、食べないほうがいいきゅうりの見分け方」を教えていただきました。
どうせ食べるなら、パリッとみずみずしいきゅうりがいいですよね。
きゅうりは、育ったときと同じように立てて保存する方がいいとのこと。 さらに、乾燥や低温障害に注意すれば長持ちしますよ。
生で食べることが多いからこそ、正しい保存でおいしくいただきましょう!