お下がりのお礼に選んだ菓子折り
お返しに選んだのは、話題のお店のスイーツやデパ地下の菓子折り、お下がりをくれたママのお子さんが好きなキャラクターグッズなど。相手に合わせて「喜んでくれるといいな」とワクワクしながら選びました。
そんなある日、何枚ものお洋服を譲ってくれたママ友に、デパ地下のお菓子を紙袋に入れて渡したのです。そのときは「わぁ、ありがとう!」と喜んでくれたように見えたのですが……。
気まずそうなママ友の本音
別の日、小学校の行事でそのママ友に遭遇。目が合うなり、「なんかごめんね、この間……。お下がりなんかあげちゃって」と謝られてしまったのです。私は意味がわからず「素敵なお洋服、たくさん活躍しそうでありがたいよ」と返しました。
するとママ友が「ほんと? いや正直、あんな高価な菓子折りをもらっちゃうと、次はあげづらいよ……」と気まずそうに続けたのでした。
紙袋を渡したときは中身が見えなかったけれど、帰ってから中の菓子折りを見たママ友は恐縮してしまったのかもしれません。
逆に気を使わせていたかも…
思い返せばお返しを渡すときに「受け取れないよ」「もらいすぎ」と言われることもありました。社交辞令だと思って気にしていなかったのですが、今は「相手を本当に困らせていたのかも」と思い反省しています。
気になって、独身時代からの友人(現在は子育て中)に相談してみたところ、「洋服1、2枚なら、お礼は“着たときに写真を送ってくれる”くらいで十分」「高価なお返しをもらうと、逆に“あげないほうがよかったのかな”と不安になるかも」といった意見をもらいました。
それ以来、お下がりのお礼をするときには、あまりかしこまらないカジュアルな品物を選んだり、旅行などのお土産を兼ねて渡したりするようにしています。感謝の気持ちを伝えたいと思っていたお礼の品で、逆に相手を困らせてしまうこともあると知り、自己満足にならないように気をつけなくてはと反省した出来事でした。
著者:河原りさ/30代女性。2016年生まれと2018年生まれの女の子2人、2024年生まれの男の子のママ。花屋に勤務。都会のおでかけスポットや植物に関心あり。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)