義実家で義母から請求されたのは…
息子が6歳のころ、小学校に上がった年の夏休み前のことです。「もう小学生なんだから、夜泣きの心配はないはず。夏休みは必ず泊まりでくるように。日程は〇日から〇日にしましょう。絶対に予定をあけておきなさい」という一方的なメールが義母から届きました。夫や息子にも確認すると、「離婚してるし、ひとり暮らしでやっぱりさみしいのかな? 日程まで指定してくるなら泊まってみようか」と言われたため、初めて泊まりで帰省することに。
宿泊当日、義母から買い出しに誘われ、みんなそろってショッピングモールへと出かけました。お世話になるのだから、食材などの買い物代はわが家が払おうと話していた私たち夫婦。しかし、義母は最初からわが家にすべて払わせるつもりだったようで、「私のお金は使いたくないから、お財布も置いてきたわよ」と行きの車中で厚かましく言われ、私は違和感を覚えます。
ショッピングモールに着くと、義母は食材だけでなくわが家が泊まることとは関係のない日用品まで、たくさんカゴに詰め込むではありませんか。大きな布団へ手をかけたところでさすがに夫が止めましたが、義母は不機嫌に。「疲れたから車に戻る」と言う義母を夫に任せ、食材の買い出しを私と息子で済ませ、微妙な空気のまま義実家へ戻りました。
義実家に着いて早々、「早くごはんの支度をなさい。掃除と洗濯も残ってますからね」と義母。料理は私たちも食べるのでまだしも、まだ着いたばかりの状況でわが家の洗濯物があるわけでもなく、なぜかただただ義母のお世話をさせられることになりました。
夫も義母にやんわり文句を言ってくれましたが、これ以上空気が悪くなるのが嫌だったため、私は素直に従うことに。そんなこんなで、義実家に着いてからずっと働き続ける私を見て、3泊の予定でしたが「1泊で帰ろう」と夫が言ってくれたのです。
次の日のお昼、義母の夜ごはんの支度まで済ませ、私たちがおいとましようとすると「まだ宿泊費をもらってないよ。帰るのはいいけど、もともと泊まる予定だった3泊分は払ってね。ひとり3万円で許してあげる」と言うではありませんか。つまり、合計で9万円……。家族で小旅行に行けそうな額です。
すると夫が「あれもこれもわが家がお金を出して、昨日からすべての家事を妻がしていたのに、何に対してそんなお金を払う必要があるんだ!?」と大激怒。夫が怒るのも無理はありません。なぜなら、親孝行として義実家の家賃や水道光熱費も普段からわが家が払っているのです。もしかして泊まりに来いと言ったのも、元からお金が目当てだったのでは? と疑う夫と私に、悪びれる様子もなくお金を請求し続ける義母……。
そんなときです。それまで静かにゲームをしていた息子が「おばあちゃん、僕のお母さんを困らせるのはもうやめて! お金が欲しいなら僕のおこづかいあげるから! 許して!」と言ってきたのです。さすがに孫にお金をねだるつもりはなかったからか、慌てて「じょ、冗談よ」と言う義母。しかし、口ぶりから冗談ではないことはよくわかっていたので、夫と相談して、結局手切れ金のつもりで要求通りの宿泊費を払い、帰宅しました。
それから長期休みのたびに泊まりでの帰省や買い物へのお誘いメールがきますが、完全無視をしています。
後日わかったことですが、夫が小さいころに義母が離婚した原因は、義母の金遣いの荒さだったそうです。今度は自身の夫だけでなく、息子と孫にも会えなくなった義母。たとえ家族でも、お金に関してはしっかりしないと関係にヒビが入ってしまうと実感した出来事でした。
著者:水沢ありか/30代・ライター。鉄道が好きな9歳の息子を育てるアラサーママ。休日は親子で電車を眺めに出かけて楽しんでいる。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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でないと縁切れたとは言えないと思う。