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「いつか娘の命を奪う」え…?出産後に夫からチャット。誕生を喜んでいたのになぜ…不穏な言葉のワケは

生後5日の娘を連れて、退院後に実家へ帰ったときのことです。初孫ということもあり、たくさんの人が娘に会いに実家にやってきました。その中にはもちろん夫もいて、ぎこちないながらもわが子を抱っこしたり、おむつを替えたりと一生懸命お世話をしてくれていました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
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夫から不穏なメッセージが…

そのなかでも育児用ミルクをあげるという行為がうれしかったらしく、率先してあげてくれていました。ただ、初めての育児のためどれくらいあげていいのかお互いわからず、求められるだけミルクをあげてしまっていました。今思えば、育児経験のある母に聞けばよかったのですが、当時は夫婦2人で頑張らなきゃという思いが強く……。

 

すると、とうとうある日、娘が盛大にリバースしてしまいました。夫が仕事の関係で実家から先にわが家へ帰宅したあとの出来事だったので、LINEで報告。そしたら、「俺はいつかその子の命を奪ってしまうかもしれない……」という返事が来て驚きました。え? どういうこと? と一瞬混乱しましたが、落ち込んでいるのだと察して慰めの返事を送りました。

 

 

しかし、後日改めてリバースしたときの詳細を夫に話すと、涙を流しながら「わが子の命を奪ってしまうかもしれない、俺は何でこんなに役立たずなんだ」とまた同じ言葉が……。かなり責任を感じているようだったので、そこまで思い詰めなくても……と思いながらどうにか慰めましたが、産後メンタルも相まって私もつられて泣いてしまい、夫婦で泣きながら今後の育児について話し合い、結束力を強めました。

 

夫はその後も、恐る恐るではありましたが育児に参加してくれ、娘は今、パパのことが大好きな3歳児に成長しました。これからもお互い支え合いながら、親としてさらに成長していけたらと思っています。

 

◇ ◇ ◇

 

初めての育児となると、育児用ミルクの量が足りているのか、授乳のペースが赤ちゃんに合っているのか心配になってしまいますよね。

 

育児用ミルクは、母乳と比べて消化に時間がかかるので、胃腸にかかる負担を考慮して、メーカーごとに定められた生後週数や体重に応じた目安量を参考にして与えることが大切です。ただ、赤ちゃんの飲む量には個人差があるので、目安量と同じ量を飲むとは限りません。そして、多く与えすぎたり、あまり間隔を空けずに与えたりすると、不機嫌や吐き戻し、便秘や下痢など、消化不良の原因になる可能性もあるので注意してください。

 

一般的に、育児用ミルクは3時間ほどの間隔を空けると胃腸の負担が少ないと言われているので、できるだけ推奨されている授乳間隔を守りましょう。

 

また、泣いていると「おなかが空いたのかな?」と思いがちですが、泣いているからと言ってミルクを欲しがっているとは限りません。「げっぷがしたい」「おなかがいっぱいで苦しい」「暑い」「寒い」「眠たいけれどうまく寝られない」など、赤ちゃんが泣く理由は「おなかが空いた」以外にもいろいろあります。

 

もし泣き出したタイミングが授乳のタイミングと大幅にズレていたら、まずはげっぷをさせてみたり、おむつを確認してみたり、抱っこをして寝かしつけたりするなど、空腹以外の可能性を考えてケアをしてみてくださいね。

 

 

育児用ミルクの吐き戻しは、消化器官が未発達であること、ミルクと一緒に空気も吸い込むこと、飲むスピードを調整できないことが主な原因です。量やスピードに注意しながら与え、授乳後に背中をトントンと叩いてげっぷを促してあげてください。

ただ、哺乳後に噴水のように勢いよく吐いてしまう(噴水様嘔吐)場合は、肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)という、生まれつきの病気の可能性があります。

 

肥厚性幽門狭窄症とは、胃から腸への出口の筋肉が厚くなって狭くなり、ミルクの通過が悪くなる病気です。生後2~6週に発生するため、多くは産院を退院した後に発見されます。吐いたあとは、機嫌よく、再度ミルクを欲しがります。進行すると栄養障害に陥り、体重が増えない、脱水などの症状がみられます。
もし哺乳後の噴水様嘔吐が頻繁にみられたら、医療機関を受診してください。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

著者:田中 かなこ/30代女性・主婦

3歳の子どもを育てる母。趣味は推し活で、推しは心の栄養。

 

作画:たかだきなこ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)

 

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