ナプキンがない夜をどう乗り切る?!
彼の実家に行った日は、生理の前兆はまったく感じませんでした。まったりとお酒を飲みながら年越しを迎えて、私と彼は就寝。そして、みんなが寝静まった深夜2時ごろ、突然の腹痛と不快感で目覚めました。
嫌な予感がしてトイレに行くと、経血でパンツが汚れていたのです。人様の家のトイレの棚を開けてナプキンを探すわけにはと思い、パンツの内側にテッシュを重ねて急場をしのぎ、彼に相談するため部屋に戻りました。
彼が持ってきた物は…
生理用品をお店で調達したいけれども、徒歩で行ける距離にお店はなく、就寝前に私も彼もお酒を飲んでいたので車での調達もできません。また、彼のお母さんを起こすわけにもいきません。寝ている彼を起こして恥をしのんで状況を説明すると、彼は「ナプキンを探しに行く」とトイレへ言いました。
そして、帰ってきた彼はしっぽを振りながらうれしそうに主人のところに戻ってきたワンちゃんのような笑顔で「ナプキンあったよ!」と渡してくれました。ただ、それはナプキンではなく「おりものシート」でした……。
彼のパンツは救世主
結局、ナプキンは見つからず、おりものシートを使わせてもらうことにしました。私のパンツが経血で汚れたことを伝えると、「俺のボクサーパンツを使いなよ」と彼はパンツを2枚持ってきてくれたのです。 緊急事態なので恥ずかしがっている時間はありません。彼のパンツを受け取り、おりものシートを着け、パンツを2枚重ねにして装着しました。
彼のパンツは私が普段使っている生理用ショーツよりもおしりにフィットしてくれて、最高のはき心地でした。そして、彼は私が眠りにつくまで背中をさすってくれたのです。「やさしい人だな」と感動したことを覚えています。
翌朝、ドキドキしながらパンツを確認すると、経血は漏れておらず安心しました。彼のおかげでピンチを乗り切ることができたのです。この日以降、生理用品は常にかばんに入れて外出するようになりました。
その後、彼と結婚した私。あのハプニングから8年経った今でも、生理痛がつらい日は背中をさすってくれる彼のやさしさに感謝の日々です。
文:青木はる/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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