私は双子を妊娠していたので、受け入れてもらえる産院が少なく、遠い病院に通っていました。順調な妊娠生活でしたが、妊娠9カ月で突然破水。事前に準備をしていたおかげで、病院まで1時間の距離をタクシーで移動し、無事出産することができました。そんな妊娠・出産と準備の体験談をご紹介します。
「陣痛タクシー」に登録する
私は双子を妊娠していたので、出産のリスクも高いことから自宅から1時間ほどかかる大きな周産期センターがある子ども病院に通っていました。そのため何かあったときはひとりでも動けるよう、妊娠5カ月ごろには地元のタクシー会社が提供している「陣痛タクシー」という制度に登録をしていました。
直通の電話があり、自宅の住所や行き先の病院をあらかじめ登録しておくことができるサービスで、気持ちが動転しているときでもその様子を理解してくれて、落ち着いて対応してもらえるので安心でした。
早めに入院セットの準備をする
入院時に必要な書類、パジャマや大型ナプキン、子どもの肌着など病院から指示された入院セット。ちょっと早いかなと思いながらも、妊娠6カ月ごろには必要な物を購入して準備しておきました。初めて赤ちゃん用品売り場に行って肌着を購入したときは、いよいよ赤ちゃんが来てくれるのだなあと感慨深かったです。
また、授乳用のホックがついているパジャマを購入したときも、まだ現実味がなかったのですが、うれしい気持ちになりました。そして、夫にも入院セットの置き場所を共有してすぐに持ち出せるようにしておきました。
実際に陣痛タクシーを使用した感想
急な破水という状況に、ひとりでどうしようと焦ってしまいました。もし何も準備していなかったら、破水してから自分でタクシーを手配して、荷物を準備して…⋯それはとても難しかっただろうと思います。あらかじめ、タクシーの連絡先はここ、出るときはこの入院セットを持っていけばいい、という安心感があったので、落ち着いて行動できました。
病院から指示された入院セットには記載がなかったのですが、破水に備えて大型のバスタオルを複数枚入れておくともっとよかったかも…⋯と思いました。
双子を妊娠して遠い病院に通院していた私にとっては、陣痛タクシーの予約と入院セットの準備を体の軽い妊娠中期に早めにやっておいてよかったです。赤ちゃんが無事に生まれてくることを第一優先にしながら出産を迎え、その後は2人とも順調に育ってくれています。
著者:小川かなえ
2歳の双子姉妹の母。東京郊外在住。元保育士、不妊治療を経て妊娠出産。子連れハイキングやキャンプなどアウトドアも再開。現在は親子の森のようちえんを運営し、地域や自然とともに子育てをしている。