その手洗い、間違ってるかも!?
食中毒予防の第一歩は「正しい手洗い」。手洗いの効果を発揮させるためには適切な手順での手洗いが重要です。
ですが、実は間違った手洗いをしている人が多いのも事実。
今回は、農林水産省のwebマガジン『aff(あふ)』に掲載されていた「家庭で実践!食中毒予防策」より“正しい手洗いの手順”(※監修|金井美恵子 東都大学管理栄養学部教授)を参考に、改めて確認していきたいと思います!
「正しい手洗い」の手順
手順①手を濡らす
まずは、指輪や時計などのアクセサリー類を外して手を濡らします。
泡立ちやすくするために、この手順は必要なのでお忘れなく。
手順②石鹸やハンドソープを手に取り、泡立てる
石鹸やハンドソープを手に取ります。
泡タイプのハンドソープの場合でも、濡れた手で泡立てることによってさらに泡立ちます。
手順③手のひらと甲を左右交互にこすり洗いする
まずは、大きな面積の部分から洗います。
手のひらを。
甲も隅々まで!
手順④指と指の間を洗う
次は、両手を組むように、左右の指を交差させて洗います。
なんだかこの時点で、ずいぶんきれいに洗えたような気がしてきました〜。
でも、それは残念ながら勘違い。まだまだ続きます……!
手順⑤指先や爪の間を洗う
では、気を取り直してさらに進めていきましょう(笑)。
泡が付いていると、ついつい洗えたような気になってしまっている指先や爪の間。まだ、全然洗えていませんよ。
この部分は、手のひらの上で指先を立ててこするように洗います。
手順⑥親指を洗う
さて、もうひと踏ん張り。
親指を反対の手で包みながらねじるように洗います。
付け根の部分からしっかり、です。
手順⑦手首を洗う
そして、最後は手首です。えっ!?手首まで洗うの?と思う方も多いかもしれませんが、実は手洗いでは手首まで洗うのが正解。
反対の手でねじるように洗います。
こすり洗いはこれにて終了。お疲れさまでした~。
手順⑧石鹸と汚れを洗い流す
手を洗い流す前に、蛇口の取っ手をせっけんで洗い流しておきます。
この作業も見落としがちですが、手をせっかくきれいに洗っても、最後に触れる部分が汚れていたら本末転倒。忘れずにおこなってくださいね♪
手に付いた石鹸と汚れを十分に洗い流します。
ここでも手首までしっかり。
手順⑨タオルやペーパータオルで拭く
手に付いた水気を拭き取ります。
清潔な乾いたタオルやペーパータオルを使用してくださいね!
ここまでが、正しい手洗いの手順でした!
より効果的な手洗いにするには?
正しい手洗いをていねいにすることが大事ですが、2度洗いするとより効果的とも言われています。
調理前であれば、手洗い後にアルコール消毒をするのがおすすめですが、手に水分が残ったままでは殺菌効果が落ちてしまうこともあるので、手をしっかりと乾かすことが重要です。
食中毒予防を意識した手洗いをしよう!
当たり前すぎるからこそ、なんとなくやり過ごしてしまっている可能性の高い手洗い。実は、食中毒予防の要なのです。
食中毒対策を難しく考える前に、まずは正しい手洗いをしっかりと!これ、大事です。
いま一度、ご自身の日頃の手洗い方法を見直してみてくださいね♪