こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食が始まって赤ちゃんに食事を与える毎日が始まりました。みなさんは赤ちゃんの離乳食の時間と大人のごはんの時間は同じでしょうか?
離乳食の本を見ると「朝は10時」「夕方は5時」というようなタイムスケジュールになっているものもあり、それを参考にして離乳食を進めている場合は、赤ちゃんがひとりで食事タイムというご家庭も多いのではないかなと思います。
9~11カ月ごろ(離乳食後期)になると食事の回数は1日3回になります。この時期から家族と一緒にごはんを食べるチャンス。今日は、家族みんなでごはんを食べることは赤ちゃんにとってとてもいいということと、どうして家族と一緒に食べるといいのかについてお話しします。
食べ物に興味を持ち、食べる意欲が増す
ひとりで食事を食べることが多かった赤ちゃんですが、家族と食べることで食べ物に興味を持ち始めます。パパもママも兄弟も、一緒のテーブルで食事をしているという時間は、赤ちゃんにとってとても興味深いものなのです。
食卓が楽しいと食べることが楽しくなります。食べる意欲も増進されますし、家族と食べることで食べ物に興味を持ち、「食べたい!」という意欲が出てきます。赤ちゃんの「食べたい」という意欲を増進させてあげましょう。
スプーンやはしなどに興味を持つ
「お姉ちゃんはスプーンを使っている」「パパははしを使っている」など、家族の食べ方を赤ちゃんはじっと見つめています。食事に使う道具のことを自然と目にすることで、興味を持ち、自分も使ってみたいと思う気持ちにつながります。
家族でごはんを食べることも食育
赤ちゃんが一緒に食べることで、食事中の家族の笑顔や会話が増えます。食事が楽しいと赤ちゃんも食事が好きになります。それだけでなく、食育の面から考えても、家族と一緒に食べる習慣を大人が意識してつくる必要があります。
幼少期から続けている習慣は子どもが中学生、高校生になっても継続するのではないかと私は思っています。長い目で見た食育です。「家族で食べる」なんて当たり前のようなことに聞こえるかもしれませんが、毎日のこの積み重ねが赤ちゃんにとって将来の大きな宝になりますよ。