嘘をついたママの末路
私は息子が小学1年生のとき、PTAになりました。私は、朝のあいさつ運動や防犯パトロール、そのほか学校行事がある際には「駐車場係」として駐車場出入口での案内や駐車スペースへの誘導などを行う校外委員を担当。ほかにも、他のクラスの保護者Aと、3名の保護者が駐車場係に決まり、私を含めたの計5名が、二学期の駐車場係をすることに。しかしどうやら、Aは別の委員会を希望していたようで「駐車場係とか本当最悪。あー、やだやだ」とひとり言を言っており、周囲の保護者を引かせていました。
駐車場係の仕事がある前の日、Aから校外委員長である私のママ友Bに「明日の駐車場係ですが、急きょ義母の病院送迎をすることになり駐車場係ができません。どうしたらいいでしょうか」と連絡が。Bは「そうなんですね。では、明日の駐車場係は私が代わるので、後日次の当番日を連絡します」と伝えると、Aに「助かります。よろしくお願いします」と言われたそうです。当日の駐車場係は、Bが代役となり無事終わりました。
しかし数日後、Bがイライラしながら私に「ねえ、聞いて。私、この間のPTAの駐車場係、Aと代わったじゃない。病院の送迎って言ってたのに、本当は数量限定のチーズケーキを買いに行ってたらしいのよ!」と言い、SNSのスクショを見せてきたのです。
「え? 何それ?」と、驚いて聞き返すと、「あの日の夕方、AがSNSに『限定チーズケーキ買えた』って投稿したみたい。私とAの共通の友だちが、『PTA行かなかったの?』って聞いたらさ、『うん。チーズケーキのために休んだよ。本当は駐車場係だったけど、絶対したくないから病院の送迎ってことで代わってもらったの。おかげで、無事に買えてラッキー! 息子もおいしいって言ってくれたし! けど、Bさんチョロすぎてウケるわ』って言ったみたい」と、Bは頭を抱えながら教えてくれました。
たしかに、そのお店のチーズケーキはとてもおいしくて、毎月数量限定の販売。しかも販売の2日前に告知があるため、事前に予定を空けておくのは難しく、どうやら販売時間と駐車場係の時間帯が被ったため、嘘をついて買いに行ったようです。
「うわー。なんでSNSに投稿するかな……」と私が言うと、「本当だよ。だから私もおとなげないけど電話で『Aさん、先日は病院の送迎と聞いて係を代わりましたが、事実とは異なることを小耳に挟んだのですが……。今後の信頼関係にも関わりますし、正直残念です』って言っちゃったよ」と話すB。電話越しでもAが焦っているのがわかったらしく「え、やば……。あ! そんなつもりじゃ……本当にごめんなさい」と謝罪されたそうです。
その後、あの日同じ駐車場係だった他の保護者もAのSNSを偶然見たそうで、Aと接する際はどこかよそよそしい態度になっています。ささいな嘘がきっかけで、周りのママとの関係が崩れてしまったA……。子どもに「嘘をついたらダメ」とよく言いますが、それは大人も同じだと私は思います。信頼関係にひびが入ってしまうため、改めて嘘はよくないと実感した出来事でした。
著者:福尾ひより/30代・主婦。7歳の息子と夫と3人暮らしの主婦。パートを頑張りながら、趣味のハンドメイドやセルフネイルで息抜きをしている。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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